【感想・ネタバレ】プラチナハーケン1980【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

TBS系日曜劇場
2024年7月スタート
『ブラックペアン シーズン2』原作シリーズ最新刊!

昭和の終わりの足音が聞こえる中、東城大学医学部総合外科の佐伯教授は、若きヒラ医局員・渡海征司郎を大抜擢した。彼は周囲の医局員の反感を買いながらも次々に高度な手術を成功させる。やがてオランダの国際学会に教授の名代として送り出された渡海は、その地で新たな因縁と巡り会う。
そして帰国後、ある患者のカルテに不審を抱いた彼は、佐伯外科の深い闇へ足を踏み入れていく……。

『ブラックペアン1988』『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』、そしてその後の「桜宮サーガ」のすべてはここから始まった!

メディカル・エンターテインメントの最高到達点!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

12年ぶりの黒本シリーズ新作っ…!!!

渡海先生の新人時代を知れる日が来るとは………

後にオペ室の悪魔と呼ばれる天才外科医が佐伯教授に忠誠を誓い「手術場という戦場を、自由自在に駆け巡る騎士みたいな医者になりたい」と語っていた頃の話。

渡海先生は手術室のあの部屋に勝手に住み着いた訳じゃなかったんだ…とか、初めての国際学会で緊張する初々しさがあったんだ〜とか、天城先生との邂逅とか、垣谷先生が世良ちゃんの医局長大抜擢の時優しかった理由とか、知りたかったことがたくさん知れてほっこり。

そして、バタフライ・シャドウの城崎さんがこんなところで絡んでくるなんてほんまにえぐい。

垣谷先生のことを「凡庸な外科医」と評し、「力無き衆生を教導したいなどという、酔狂な趣味は持ち合わせておりません」と言い切った天城先生が世良ちゃんに出会って、世良ちゃんに惹せられたと思うと、ほんとにこの2人って運命じゃん………という気持ちで胸がいっぱいになってしまった。

渡海先生が東城大学総合外科の闇に触れ、佐伯教授への信頼を失ったラストシーンはめちゃくちゃしんどかった……
渡海先生と佐伯先生はきっともっと分かり合えたはずだし、世良ちゃんや高階先生と一緒に総合外科の輝かしい未来を作っていけたはずだったのに……

木村先生のことただただ嫌いになってしまった。笑

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2024年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

東城大学医学部総合外科の佐伯教授は、若き医局員・渡海征司郎を大抜擢する。
黒崎講師は面白くないが仕方なし。
渡海は週一で碧翠院へ通って、桜宮厳雄院長について指導を受ける。
佐伯の下で手術室の小部屋を根城とする「佐伯図書室」の室長を務める。
が。そこで不思議なカルテの存在に気づく。
「飯沼達治」は一度渡海が診ている患者。

其処を突くには元三羽烏の佐伯教授、桜宮厳雄院長、市民病院の鏡部長から話を聞かないといけない。

そんな時、オランダの学会に佐伯の名代として渡海を送り出す。
お供は垣谷。
オランダで会ったのは厳雄院長の息子亮。
元極北大の先輩。軽音の先輩でもある。
亮はここで「バタフライ・シャドウ」を作る事を渡海に話している。
オランダを立つ日、渡海父が死んだと知らせが入る。
実家に帰り、彼是手続きをしていると、久世先生が今は継ぐ事となる。

根城に帰ると一通の封筒が。
写真に映るは佐伯教授の姿と一筆。
「親の仇に尽くす戯け者(うつけもの)。いい加減に目を覚ませ。」と。
父の亡くなる前日の日付。

佐伯教授への謀反を起こした木村講師、あえなく返り討ちに。
木村講師はその後渡海をリクルートしに来る。
そして、その封筒の差出人だと言う。
渡海に「なぜ渡海父が桜ノ宮を去ったのか?」を知らせるため。
佐伯教授のミスの所為で、病院を去ったと知った渡海。

その日を境に渡海は佐伯教授を信じられなくなる。

そして、渡海はオペの症例を淡々と積み上げる。
佐伯教授を引きずり下ろすために。
暴挙を繰り返してもお咎めなしの渡海は「オペ室の悪魔」と異名を取るまでになる。

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2024年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近読んだコロナ三部作であれっ
海堂さんってこんな感じの作風だっけ
なんて思いながらバブル三部作のその前の
時代っぽいタイトルを本屋で見かけたので
手に取って読んでみましたが、すごくいい!
「オペ室の悪魔」と呼ばれいていた
渡海征司郎の原点やその軌跡、
途中出てくる東城大に来る前の高階先生や
東城大で現役バリバリの藤原副婦長、
新人の猫田看護師、忠誠心が半端ない
黒崎医師、そしてまさかの天城先生の登場
などなど後からの作品ででてくる人たちの
原点というか過去がストーリーと一緒に
その当時の時代背景や院内政治、
昭和の病院の実態なんかも読める
部分なんかも含めてすごく面白かった。

えっそんな勝手な事を許しちゃうの?
なんてハラハラしながら読んでたけど
木村医師の謀反をスパッと切り伏せる
場面の佐伯教授はさすがだったし、
まぁ持ちつ持たれつなんだろうけど
時代だったとは言え病院と製薬会社の
密着度は読んでて改めて凄かったんだな
と思いました。

「桜宮サーガ」の原点、すごく面白かった。

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2024年08月23日

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