あらすじ
「ずっと前からです、殿下。俺は貴方に仕えていたときから、貴方以外と結婚するつもりは微塵もなかったのですから」王女フェローネは幼い頃、騎士のヴァレイフに一目惚れをした。その様子を見た国王の打診によってヴァレイフが護衛騎士となり数年経ち、周囲からは結婚も取り沙汰されているが、実際の二人の距離は平行線のまま。それでも大好きなヴァレイフがいつもそばで守ってくれる状況に幸せを感じていたフェローネだったが、ほかの騎士たちの会話によって自分の行動が彼の騎士としての未来をふいにしてしまったと自覚する。国の英雄とまで呼ばれ、他方から必要とされる彼をこれ以上自分のわがままに付き合わせるわけにはいかない。そう思ったフェローネは成人をきっかけにヴァレイフを護衛騎士から解放したのだが、なぜか翌日から彼はフェローネに何度も会いにくるようになり……思いを断ち切ろうとする王女ヒロイン×弁えすぎた結果飽きられたのかと焦る騎士ヒーローのじれじれ両片思いストーリー
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匿名
始まりはとっても切なく、じれじれの心のすれ違い、思い違いが続きますが、途中から、ヒーローがんばれ-と応援したくなります。
最後はお互いの思い違いが解消されて良かったです。
独白がとてもよい
初めて読む作家さんでしたが、おもしろく読めました。
王女が自分のせいで大好きな人の将来を台無しにしたと思い知るところから始まるお話。
王女の幼さは気になりつつも、こんなに大事にされたらまぁそうなるかと納得。
ヴァレイフの独白が切なくて大変よかったです。
匿名
誰も悪くない
相手のことを思っているからこそのすれ違い。
じれったくて切ないけれど、憎まれる人がいるわけじゃないのでほっこりした気分になります。
ジレジレ
幼い頃にわがままでヒーローを自身の護衛騎士にしてしまったヒロイン。過ちを正すためにヒーローを護衛騎士から解任をし好きに生きるように言います。しかしなぜかヒーローは翌日からヒロインのもとに通うようになります。
両片思いのジレジレでした。10歳年上のヒーローにリードしてほしかったのですが、なかなか戦闘以外は不器用なようです。しかし思いが通じあってからはヒロインに対してあざとい一面もあり格好良かったです。ただ私にはすれ違いがしつこかったように感じました。もう少しヒロインもヒーローの話しを聞いたり、ヒーローも会いに来るならさっさと胸の内を晒してしまえば良いものを。ハッピーエンドなので良しとします。