あらすじ
もしも死後結婚のマッチングアプリがあったら? ベストセラー作家が贈るSFミステリ傑作集 死後結婚用マッチングアプリ「KonKon」が普及した社会で、推しのアイドルの秘密のKonKonアカウントを見つけてしまい感情爆発した社会人女性がとんでもない凶行へと驀進してしまう表題作のほか、この現実とちょっとだけ異なる世界の謎と関係性の物語、全六篇!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
作品それぞれのカラーは結構違うけど、どれもユニークな世界観で面白かった短編集。
冥婚アプリ、あったら流行りそう。
閻魔帳SEOなんて、アルゴリズム変えてくるGoogleとSEO対策の攻防戦がこんな形で落とし込まれてくるなんて想定外。
間違い探しの中にいる人っていう設定もなかなか思いつかない
2025.7.1
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Posted by ブクログ
SF小説、「魂婚心中」の主人公が働いていたブラック企業がリアルすぎてわ〜となった。推し活に励む主人公みたいな人は実際に多いと思う。「閻魔帳neo」はネットミームいくつ見つけられるかを試していた。
この本はネットに通じた若い人の方が楽しめるのかもしれないと思う。
Posted by ブクログ
芹沢央ってSFも描くんや、って思ったらSF作品集は本作が初みたい。初作にしては堂に入ってるのがさすが。
感情で読ませる系の作品はほぼなく、筋立てや世界観で読ませる短編で構成されているのが潔い。
趣味丸出しなのも好感を持てるのだが、知らないとどうにもならない作品もあって、「閻魔帳SEO」なんてオチが全く分からず(ゲーマーにはたまらんネタらしのだが)おいてきぼりにされた感。せやけどこれは読者が悪いんやろな。
Posted by ブクログ
心に残ったのは、最後の『九月某日の誓い』だった。『火のないところに煙は』は、神楽坂の印刷会社に染みが寄る人怖だった。『夜の道標』は灰色の町の社会派だ。波留が車に飛ばされる場面は、わっしわしと心臓を摑まれた。非常にいい。『おまえレベルの話はしてない』は、短編の形を取りながら長編文学といっていい。将棋だ。奨励会の切っ先が自分に返ってくる。これも非常にいい。名人戦の観戦コラムでいらしたときの、将棋界への視線が温かかったのを、いまも思い出す。
表題作は、未婚のまま死んだ者同士が結婚できる世界だ。律子は浅葱を推してい、死後に結ばれたいと願っている。正直、ピンとこなかった。推し活への理解が足りないのかもしれない。ほかの短編も独創的だ。面白いなと思いながら読んだ。ただ、胸をえぐられる感じではなかった。
久美子は操を蔵で世話する。操は、殺意を向けられると相手を窒息死させる、と本人は言う。軍に知られてはいけない。三条家は操を蔵に閉じ込めて隠す。ある日、植野が骨董を売って解雇され、灯油を持って戻る。火がつき、操が手を伸ばす。火は消え、植野が倒れる。能力は誰のものか。芦沢央作品のこういうところが好きなんだよなぁ。
Posted by ブクログ
短編集。特に繋がりのない話を6話収録。
死後結婚用マッチングアプリ「KonKon」が普及する世界。推しであるアイドル配信者のリアルアカウントを見つけてしまった女性。推しと結婚したいという考えに取り憑かれてしまう…。『魂婚心中』
ホラーゲームのRTA(リアルタイムアタック)を競う大会で三連覇中の王者と元絶対王者が相対する。このゲームには特定の条件下でエンディングを迎えると記憶を消せるという噂があり…。『ゲーマーのGlitch』
嘘をつくと消えてしまう世界。消失を認識できる一族の少女は高校である先輩と出会い…。『二十五万分の一』
ある日人類は八階層から成る死後の世界を見せられ、自らの罪業と善行の一覧が見えるようになった。少しでも上の階層に行きたいと願う人々に対しアドバイスを行うSEO業者が現れた…。『閻魔帳SEO』
ある部屋にいる五人。〈マスター〉が見ている間は決められた位置から動いてはならないというルールなのに、殺人が起こってしまう…。『この世界には間違いが七つある』
あるお屋敷に住むお嬢様と遊び相手として雇われた少女。主人夫婦と使用人が慰安旅行に出て2人きりの屋敷に侵入者があり…。『九月某日の誓い』
前にこの作者さんの本で読んだのがホラーだったので、タイトルから勝手にホラーかと思っていたが違った。ホラーっぽく見えるのは表題作だけだった。いずれも種類の違う不思議な話。
個人的に好きだったのは『二十五万分の一』と『九月某日の誓い』。『二十五万分の一』は文庫アンソロジーに収録されていたので短いが、世界の理を知るゆえに親しい相手を作れなかった少女と先輩の関係が切ない。『九月某日の誓い』はお嬢様が何を隠したかったのか、恐れていたのかが最後まで読んでようやくわかる。腹を決めた少女の終わり方がいい。