【感想・ネタバレ】雪渡の黒つぐみのレビュー

あらすじ

【第18回小説現代長編新人賞受賞作】

「一読して、抜きんでている印象を受けました」(中島京子)

「エンターテインメントのツボをきちんとおさえた力作」(薬丸岳)

「物語が進むにつれて状況が二転三転し、先が気になって仕方がない」(塩田武士)

――選考委員、大絶賛!
日本文学史上、最も「優しくて強い」武器を持つ忍びがおくる、驚愕必至の時代・エンターテインメント!

「この忍者、手裏剣も吹き矢も使わない!?」

伴天連教迫害が進む1625年。
東北では過激な新興宗教・大眼宗の台頭に、隣国との領地争いと、いくつもの火種が燻っていた。

南部藩の若き忍者・景信は、この世でただ一人の“声色使い”。
どんな声も完璧に真似できる唯一無二の喉を使えば、
無数の敵も指一本触れず制圧することができる。

隣国・伊達藩の動向を探る命を受け、諜報活動に挑む景信が目にしたのは
信仰にすがる声なき人々と、闇に身を潜める邪教の黒い陰謀。

背負わされた十字架、お上の掌返し、見ぬふりをされる人々の思い。
いま、この時代にこそ突き刺さる、驚愕の時代エンターテインメント!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

初読みの作家さん。しかも時代小説、しかも岩手・南部藩の方言丸出しで、慣れるまですごい読みにくかったというか、読むのに時間がかかった。でも後半は慣れたのか、いつものスピードで読めたわ。何でこれ読もうと思ったんだっけ、と調べたら、新聞で宮部みゆきさんが書評を書いてたからだわ。第18回小説現代長編新人賞受賞作。それにしては読んだ人が少なすぎる。江戸時代の平和が奇跡的に200年以上も続いたんだから、キリスト教を禁止にしたのはやはり正しかったんだろうか。宗教って何だね、とやっぱり思うね。自害は禁止されてるのに、他人をあっさり殺せるって、そんな教えある?

0
2025年07月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宗教の台頭に渦巻く東北の舞台と、
そこに蔓延る陰謀を探る間者・景信の旅路。
私にとっては新鮮で読み応えがありました!

ただ、世界観は素敵で面白かったのですが、訛りに精通がないせいで肝心のセリフが読みづらく‥。
所々、雰囲気で読み進めていました。

それと使い所が思ったより少なかったせいか
ウリの「声色使い」がどこか弱い気が‥。
さらに、何か確信する場面でも、根拠よりもどこか勘頼りなところが、
少し物足りないかなと思ってしまいました。

でも、人間味のある間者・景信のキャラクター性は魅力的で、
時代背景も奥深さを感じました。
ラストもどこか含みのある終わり方でしたし^^

再読してみたらもっと理解が深まりそうですね!

0
2024年08月16日

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