あらすじ
王宮勤務のエリートであるフィンは、五歳年下の侯爵アルと政略結婚した。
しかしアルは婚前に大好きな幼馴染に振られて落ち込んでおり、結婚後もフィンに対して全く興味を示さない。
失恋後のアルと結婚したことに負い目を感じていたフィンは、年上の自分がリードしようと積極的にアルに歩み寄ろうとするが、
二人のぎこちない関係は結婚から三年経っても変わらなかった。
アルとの関係に進展がなく疲れ切ったフィンはとうとう話しかけるのを諦めようとする。
すると、突然アルの態度が豹変し――。
「君のことを好きになってしまったんだ」
侯爵の隠した愛が溢れ出す、じれったい結婚生活のゆくえは――?
感情タグBEST3
語り口はポップ
同性でも結婚して子どもができる世界観。受けが歳上でスパダリ系の政略結婚のような始まり。3年無視され続けて堪忍袋の尾が切れたところから始まる。攻めの方に監禁するほど執着する大好きな幼なじみがいる、という設定は斬新でドン引き。話のタイトル「お兄さんは〜」とついているのも違和感。
妻と言ったり容姿端麗だったり、男の子でいる意味はないかな?普通に男女の話で成り立っちゃうと思う。
これはBLではない気がする
主人公は夫が領主、妻は王宮の文官という共働きCP。政略結婚で結ばれてから3年。とうとう妻は夫への気遣いをやめる決断をしました...という物語。
妻の上司は事実婚CPというのも今時な設定で共感が持てます。主人公2人に結婚する前にそれぞれ想う相手がいたのも自然ですし、互いの過去に妬いてしまうところもキュンとします。そのあたりの感情表現はとても上手いと思います。
ですが、残念ながらBLらしさ、BLならではの良さが全く感じられませんでした。
この作品が男女の物語だったなら、高く評価したと思います。