【感想・ネタバレ】たまごの旅人のレビュー

あらすじ

念願かなって海外旅行の添乗員になった遥。風光明媚なアイスランド、スロベニア、食べ物がおいしいパリ、北京……
異国の地でツアー参加客の特別な瞬間に寄り添い、ひとり奮闘しながら旅を続ける。
そんな仕事の醍醐味を知り始めたころ、思わぬ事態が訪れて――。
ままならない人生の転機や旅立ちを誠実な筆致で描く、ウェルメイドな連作短編集。
解説/藤田香織

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

海外旅行の新人添乗員、遥が主人公。
行ったこともない、興味もない国へのツアーでは、よく知ってますよ感を出すために必死で勉強。場を乱す失礼な参加者や、おにぎりを食べたいという無茶振り、万里の長城にパンプスや革靴で来る人にも、真摯な対応を心がける。ロストバゲッジにも遭い、参加者からの非難も受け止める。本当に大変な仕事だな〜と思う。

遙が仕事で訪れるアイスランド、クロアチアとスロベニア、パリ、北京。風景や食べ物の描写が丁寧で、感心する。行ってみたい!と思わせてくれて、旅行ガイドのような側面もある。

遙の添乗員としてのツアーごとの短編が4話続いたあと、5話目では突然、コロナ禍に仕事を失った遙が、沖縄で寮付きのコールセンターの仕事をしている。えー??
いや確かに現実世界であったことだけど…。全編、添乗員としての話だと思ってたから、意表を突かれた。ラストは、一応前向きになれる終わり方ではあったけど、なんとなく、放り出された感じがして⭐︎1個減。続編があるなら、また添乗員の仕事をしている遙を見てみたい。

0
2025年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新米添乗員が主人公の連作短編集。
新米が添乗するツアーはいやだな、こんな協調性のない客と一緒に旅行するのは嫌だなという思いが先に立った。だけど、コロナで添乗することができなくなって、時間の余裕ができて自分を見つめ直す余裕ができ、成長する主人公をみて、ほっとできてよかった。

0
2025年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読む前も読んだ後も
添乗員のお仕事って素敵だなと思った。
純粋に憧れる。
コロナ禍の時代は、どこを切り取っても
大変な時代だったなぁと振り返った。

知らない食べ物、生き物、景色が
たくさん出てきて一つずつ調べながら読んだ。
本を読むだけで知識が広がっていくっていうのは、まさしくこの事だと思った。

5つの中で、パリ症候群が1番好き。
「気持ちさえ変われば、世界はまるで違うように見えるのだ。」
意識的なものでも良いから改めてみようと思った。

解説を読んでみて著者の他の作品も面白そうだと思ったので、読んでみたいと思う。

0
2025年09月27日

「小説」ランキング