あらすじ
古くからユーディスティ王国の北方を守る狼の民・ザノゥサ。王国は守護の代わりに貢物を捧げ、彼らとの友好を保っていた。けれど時が過ぎ、その関係を軽んじた王は「王の子を嫁がせよ」というザノゥサの求めに対し、姫ではなく王子のシャニに白羽の矢を立てた。海軍将校として生きていた彼は一転、ザノゥサへの生贄として雪深い山脈へ向かうことになる。そこに待ち受けていたのは、美しい白銀の狼。シャニは自分こそが妻だと主張するが、子を産めぬ男に用はないとばかりに置き去りにされてしまう。それでも一人凍える雪の中で生き抜こうと耐えるシャニのもとに再び現れた狼は、なんと人の形に姿を変えて――!? ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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強い
普通は心が折れるわ
見知らぬ場所に来て、なにもわからないまま嫁にきたのに
「子供が産めないから要らん」と極寒の中に放り出される
それでも、自分の手や足、道具と知恵を使って生き抜こうとするシャニに感動
生きようとする気持ちの強さがいい
作者様買です!
寒い雪国の心温まるファンタジー、心が疲れている時は伊達きよ先生の本を読んでおけば間違いありません。
今回の主人会はとても強いです。精神的にも、戦士としても強く、努力家で、他者に寛容でしなやかな精神を持っています。立場に相応しい振る舞いをする姿は大人としてかっこいいとも思います。
脇キャラ達とか心の交流もとても良かったです。
欲をいえば、攻めの心理描写とか、恋に落ちる瞬間とか、2人のイベント的なものとか、もっともっと読みたかった!(だってとっても面白いんですもの)
Posted by ブクログ
控えめに言って最高でした。
親にも周りにも虐げられるけどくよくよしてないで持ち前の胆力と聡明さで打開する受、推せる。
うう、僕負けないっ!!みたいなナヨナヨ感が全く無くて強く美しいのがとてもいい。そしてそんな嫁を大事にしてくれるスパダリの攻、身寄りがない受を大事にしてくれる新しい環境、すべてが読んでてスッキリ。
受を虐げてた奴らに全員天罰希望だったけど、それを差し置いても大変素晴らしい御本
素敵なお話でした。シャニの出自による幼い頃から傷つけられてきたのにそれでも強く生きる姿がザノゥサの民の心を惹きつけました。
結局、シャニを駒として扱ってきた母を含めた王族たちにざまぁはされていませんが、きっと王侯貴族の傲慢な心根を正してくれたと信じています。
不遇の主人公が紆余曲折を…とかいうとこも申し分なく面白かったのですが、とにかく主人公がかっこよかったです。熱血で暑いタイプと違うのになんだかカッコ良い。周囲の人間が主人公に好感を持つのもわかる、とても素敵な主人公でした。もう一度読んできます!!!
すごくおもしろかったです。ドキドキしたり泣けたり、ずっと飽きることなく一気読みでした。シャニの強さと優しさには感服しました。ニィルもシャニも、周りの人たちも大好きです。すごく素敵なお話でした。
凛々しいラブストーリー
長い冬、短い夏を、強い絆で支え合いながら山に暮らすザノゥサの民の生活が、あたたかく美しい。
そのなかで紡がれる、凛々しい王子と強いリーダーの、ぎこちなく優しい恋。(クライマックスは戦いの場面もあるけど、メインは恋物語なので、怖い痛いは苦手だけど大丈夫でした。)
シャニは王子だけど全く甘ったれたところがなく、ほぼ全編逆境に立たされながらも、終始凛々しく前向き。それは好きになるしかない!と説得力抜群でした。
ニィルも強くてカッコいい。真面目で恋愛初心者だから、可愛い面もあって、そこがまた魅力的です。
雪が降りそうな寒い季節に、また読み返そうと思います。
匿名
伊達きよ先生の作品が好きなので購入。
ストーリーもキャラクターも素敵でした。
クールで実は心優しい人狼の長のニィルと彼に嫁いだ不憫な美貌の王子のシャニ。
2人が距離を縮めお互いを大切に想うまでの過程が最高に萌えます。
シャニがカッコいい
主人公のシャニの
境遇が可哀想過ぎて切なくなる
シャニ本人が
どんな過酷な状況でも腐らず
前向きに立ち向かおうとして
共感しかない。
凄く良かった
しっかり細やかなで笑いもあり
初読み作家さんでしたが、細やかなに文章が書かれていて、でも長過ぎず飽きさせず、笑いも交えながらでおもしろかったです。
主人公は何があっても前向きで、読者から好かれると思います。
Posted by ブクログ
生贄の王子シャニと、人狼の一族であるザノゥサの長グリトニィルが出会い、心を通わせるファンタジーBL。心身ともに強い主人公・シャニが読んでいて大好きだった。ニィルとの初々しい関係もかわいらしくて、シリアスながら微笑ましい、癒されるお話だった。