あらすじ
友達なし、恋人なし、お金なし。上京直後にコロナ禍に見舞われた大学生・瀬戸杏奈。孤独を募らせる彼女のもとに、ある夜、伝説の大女優から電話がかかってきて――。運命突破系青春小説!
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Posted by ブクログ
仕事を得たくてセックスの求めに応じた女性を非難するのではなく、セックスを要求する権力者男性にこそ非があるのだから。
という部分、ほんとそれ!
Posted by ブクログ
コロナ禍に大学入学のために上京し、一人暮らしを始めた女子大生のもとに、ある日マリリン・モンローから電話がかかってきて……というお話。
あらすじを読んだ時点では、もっとマリリンとの交流がメインで描かれるのかなと思っていけど、いい意味で裏切られた!
主人公の杏奈が所属するジェンダー論ゼミでのやりとりがとても解像度が高く描かれていて、一緒に授業に参加してるような気分で読めた。
ゼミの学生もさまざまな性別や年代の人がいて、それぞれの立場からの意見が描かれているのもとてもおもしろく読めた。
私自身はジェンダー論に関心があるほうなのでこの本を手に取ったけれど、知識がない人が読んでも学生たちと一緒に疑問に向かうことができて、とてもいいのではと思った。
Posted by ブクログ
コロナ禍で人との出会いとか学びの選択肢とか人生の貴重な時間にぽっかり穴が空いたような感覚は自分も同じく持っていたものだから杏奈に共感した。
マリリンモンローのこと 全然知らなかったのでマリリンの人生を杏奈を通して少しだけ知ることができて面白かった。最近SHE SAIDを観たのでハリウッドや映画界に蔓延っていた抑圧や女性差別的なことと結びつきながら読めたし、本当にまだまだ社会って変わってないなーってつらかった。杏奈の卒論研究の準備の段階とかで同い年や先輩後輩との議論の場面、こういう活発な意見交換とか自分の考えをしっかり持っている学生のことが羨ましい。わたしはなんとなくずっと怒っててでも知識とか何にもなくてこうやってディベートできる人すごいなって思った。杏奈も本当にすごいよ。
杏奈の母が杏奈のことをちゃんと思って考えてくれる人でよかったし、松島先生があえて生徒と距離を置くことができる大人だったのがよかった。杏奈が新木流星に強めにツッコまれて誤魔化し笑いをしたところで「女の子はこうやって小さく馬鹿にされて、そのたびに笑顔を見せながら、謝ったり遠慮したり譲ったり、させられるものなんだ。」「そのわきまえた仕草は骨にまで染みていて、女の子たちを知らず知らず侵食していく。」ということを先生が思っている場面が印象的だった。小さなことでもそうやって女の子はバカにされても許されるような雰囲気が今でもずっと残っていることを示唆していて胸が苦しくなった。
Posted by ブクログ
主人公の大学生、瀬戸杏奈が
コロナ渦に大学生になって上京し、
一人暮らしの部屋に置いていた
電話からなぜかマリリンモンローから
電話がかかってきた。
そこからマリリンモンローに興味が沸き、
論文のテーマにマリリンモンローを起用する話。
フェミニズムとか、いろんなテーマが盛り込まれていて
個人的には少し根本的なストーリー展開が
見えなかった印象。
マリリンモンローは本来は世間に知られているような
セクシー路線?を希望していなかったとのことで
わずか36歳で亡くなっていたんだということも
知らなかった。
芸能人や有名人って、本来の自分の姿をは異なる
偽りの姿を世間に見せているものなんだと思う。
なかなか闇だな。