あらすじ
父が横領事件という不祥事を起こした。世間の冷たい視線を避けるために、全寮制の女子学園に転校した松宮香奈(まつみやかな)。友達も家族も失い、生きる希望を見いだせなくなった香奈のまえに、如月行(きさらぎこう)という名の美術の教育実習生が現れる……。――ベストセラー作家・福井晴敏が書き下ろし! 工作員・如月行が1人の女子高生と出会ったことから始まる、「亡国のイージス」スペシャルアナザーストーリー。
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Posted by ブクログ
「苦しみぬいた先には きっと光が――」
名前だけは知っていたあの『亡国のイージス』のサイドストーリーとは露知らず衝動買いしてしまったのが運の尽き、これが元で如月行にのめりこむ羽目になろうとは……。
普通の女の子のはずの香奈が、容赦なく混沌のなかに放り込まれて最初は希望を見失いながらも行とのやり取りでそれを取り戻して、最後まで生き延びようとする意志を手放さず持ち続けたのがすごくよかった。勝ち負けがあるとしたら、生き残った方の勝ちなんだろう。行も、辛くても苦しくても生き続ける。素敵な匙加減の少女漫画だった。つよい女の子が大好きだ。
しかし最初にこれを読んだためにわたしの行や渥美さんのイメージはすっかり霜月先生の絵になっている(笑)
霜月先生単独作品の方がやっぱり好きだなあ。女の子がつよくてかわいい。