あらすじ
たとえば紀貫之によると伝えられている「高野切」は,書を学ぶ人の手本となる書である.この名品には書き間違いがあるといわれ続けてきたが,しかしそれは本当に誤字脱字なのか.著者は実作者の目をもって書と対話し,ひらがなという大河の最初の一滴にさかのぼる.「つながる」という本質に注目しながら,美の宇宙を読み解くこころみ※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
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Posted by ブクログ
あなたはまだひらがなをなにもしらない
ひらがなは、多くの人にとって、おそらく初めて書いたり読んだりできるようになった字だ。漢字を崩してできた字、という成り立ちもぼんやり知っている。しかし、この本ではあまりに奥深いひらがなの成立と表現力が語られる。字が抜けたり重なったりして書き間違えたように見えるものが、実はひらがな特有の表現であった。隠すことで読ませ、重ねることで読ませ、ひらがなは音以上の意味を伝えている。読み解きは正直難しく、筆者の言いたかったことを存分に理解できたとは言い難いが、ひらがなには思いもよらない奥深さがあるとわかった。