あらすじ
笑って笑って66年! 舞台、映画、テレビ……。伊東四朗はいつも「そこ」にいた
粋にして骨太、スマートにして軽妙。てんぷくトリオ、電線音頭、笑ゥせぇるすまんから「おしん」の父親、白河法皇まで。
当代一の喜劇役者・伊東四朗の「むかし・いま・これから」を約百年に亘る“東京喜劇史”を軸に鮮やかに描き出す本格的評伝。
「喜劇にはあらゆる役が登場します。二枚目から老け役、女形、それこそ動物の役まで。
喜劇をやっていれば、どんな役が来ても驚かなくなりますよ。だから私は、喜劇ができれば
どんな役でもできると思っているんです」(本文より)
目次
第一章東京喜劇の現在
第二章軽演劇とストリップ小屋の原風景
第三章喜劇界のパラダイムシフト
第四章「B級バラエティの王様」として疾走
第五章笑ゥせぇるすまんから白河法皇まで――演技者・伊東四朗
第六章 終わらない挑戦
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Posted by ブクログ
生きている東京喜劇のレジェンド伊東四朗を、これほど広く深く調べ上げリスペクトする笹山啓輔氏の姿勢に敬服する。
86歳で現役の喜劇役者を熱海五郎一座にて見ているだけに、この本で改めて伊東四朗という喜劇人がいかに重要な人物であるかを知らしめられた。
てなもんや三度笠から伊東四朗を知る読者には、懐かしさとそれ以上の慈しみさえ感じる本だった。