あらすじ
登山人口は年々増加の一途をたどり、いまや登山は老若男女を問わず楽しめる国民的スポーツになっています。いっぽう、登山人口の増加に比例して山岳事故も増えており、GWや夏期のハイシーズンには、事故のニュースを目にしない日はありません。安全な登山技術の普及が喫緊の課題となっています。本書は、安全に楽しく登山をするために、運動生理学の見地から、疲れにくい歩き方、栄養補給の方法、日常でのトレーニング方法、デジタル機器やIT機器の効果的な使い方などをわかりやすく解説しています。さらに、豊富なコラムで楽しみながら知識が身につけられます。
目次
第1章 登山とはどのような運動か
第2章 山での疲れにくい歩き方
第3章 山での栄養補給の方法
第4章 環境の影響から身体を守る
第5章 山で起こる身体のトラブルを防ぐ
第6章 体力トレーニングの考え方と方法
第7章 登山計画の立案と身体面の準備
第8章 安全登山の仕組みづくりとセルフチェック
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Posted by ブクログ
2024/7/27 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
2024/8/2〜8/5
登山を科学してこられた山本先生の本がブルーバックスに!他で読んだことも多数あったが、今回の一番の収穫は登るペースについて。一般登山は300m/hで良いとのことで、それは10秒で5段、階段を上がるペースとのこと。実際やってみたが、難しいくらいにゆっくり。今まで途中でばてることが多かったが、このペースなら行けそう。早速、来週行く予定の登山で試してみよう。
Posted by ブクログ
科学的に登山のノウハウが書いてある。
疲れにくい歩き方
主観強度、心拍数、物理的な強度。
上りは心肺。下りは筋・骨。
脱水量の計算式。
高山病への対応。
日常トレーニング。±2000m/月。
Posted by ブクログ
週一回5時間の山登り、月一回は長めの山登りで理想的な運動量になる。登りは遅筋、下りは速筋が鍛えられる。
最大心拍数は、208ー年齢×0.7のほうが正確。乳酸閾値はそれの0.75のあたり。
登高速度が300m/hのとき、ハイキング程度、400mは無雪期登山。ジョギングに相当、500mでは雪山、岩山、沢登り、ヤブこきなど。ランニング相当。
普段、駅の階段は700~800m/hでのぼっている。短いからできるが、登山では続かない。ゆっくりのぼれば疲れない。
水分、炭水化物、塩分が摂取できれば数日以内は問題ない。スポーツドリンクは糖分と塩分が含まれている。塩分が少ないので薄めると足りなくなる。
経口補水液は糖分が少なく、塩分は2倍以上ある。
登山ではエネルギーのうち8割は熱になる。
寒さによる疲労の方が怖い。低体温は春山や秋に起きやすい。暴風雨に遭遇しない対策を考える。
酸欠は睡眠時に増大する。眠ると呼吸が浅くなるから。
酸欠は呼吸法でカバーする。深呼吸と腹式呼吸。深呼吸は2~3分程度。
登山の筋肉痛は軽登山を行うことで防ぐ。
有酸素運動だけでなく筋トレも行う。筋力やバランス能力が不足している。
階段昇降は、運動の様式や強度からいい運動だが、運動量が少なすぎる。
普段のトレーニングは、特異性の原則に反している。週一回程度の500m程度の軽登山が最適。
月に2000mの登り下りを目標に。
筋力と持久力、どちらも大事。どちらかというと筋力。
スクワット、上体起こし、足起こしは登山に重要だが登山だけでは強化されない。筋トレを実行している人は少ない。