あらすじ
「心の癖」を知れば、人の行動は変えられる。
行動科学をマーケティングに応用する専門家が解き明かす、
16と1/2の強力な心理バイアスと、ビジネスにおける実践例。
無意識のバイアスが「欲しい」を導く。
「産出効果」や「レッドスニーカー効果」、「ピーク・エンドの法則」など、
行動科学や心理学を応用し、メッセージやデザイン、見せ方を変えれば、購買行動は大きく変わる。
ビジネスの成功の鍵を握る知見が満載!
衝撃の内容に大絶賛の嵐!
「今日のうんざりするほど直接的で、事務処理的なマーケティングに対する解毒剤となる書」
――ローリー・サザーランド(オグルヴィUK副会長、『欲望の錬金術』著者)
「行動科学とその応用方法について知りたければ、本書を読めばよい」――ジョーナ・バーガー(ペンシルヴェニア大学ウォートン校教授、『THE CATALYST』著者)
「人々はしばしば認知バイアスのせいで驚くような行動をする。本書はこれらのバイアスとその応用方法についての明快なガイドである」――マシュー・サイド(『失敗の科学』著者)
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Posted by ブクログ
古い習慣を捨てるのは、刃を抜くよりつらく、圧倒的に難しい。
新しい機器の始まりに新たな行動がつくりやすい。
モチベーションだけでは続かない。適度なキューを組み合わせる=既存の行動をキューにする。
不確実な報酬があるほうが、モチベーションは保ちやすい。
サイコロを降って、6が出たら食事は無料、は実質16.7%引きだが、大きな得をした気になる。
習慣は一夜に身につかない。
最初のステップは簡単に=フット・イン・ザ・ドア。
選択肢の数は減らす=決定麻痺。とくに、本人に特別はっきりした好みがない。選択肢になじみがない。選択肢がどれも似通っている、選択肢の評価が難しい。
テキサスのゴミを捨てるな、という広告「dont mess with Texas」テキサスを舐めるな。行動改善を拒んでいる心理的壁を取り除く。
させたい行動をしやすくする、させたくない行動をしにくくする=鎮痛剤をひとり一箱までしか買えないようにした。
P46
Posted by ブクログ
行動経済学系の書籍を読んだことがある方には、既知の内容も多いですが、全体的に具体的な事例が添えられていて面白く読み進めることができました。
以下メモ
・優れた広告が記憶に残るのは、読み手にちょっとだけ頭を使わせるものになっているからだ。なるほど、そういうことかと思い、自分の賢さに嬉しくなって、友人にも話したくなる。
→もどかしいゲーム広告はこの理論を使っているのだろうか。
・頭にすっと入る情報ほど、信憑性が増して感じられる。
・南海の言葉を使ったレポートよりも、平な言葉で書かれたレポートの方が、書き手の知性を13%高く評価していた。
→ビジネスにおいて、箇条書き等を用いてわかりやすく伝えることのが理論的に補強された。
・子供に指図しようとする親の主役は大抵裏目に出る。上から目線で命令するのは、親として迂闊な行為だ。人は自分の自主裁量の権利を脅かされたと感じたとき、それを取り戻すため、反発の行動に出ることが多い。つまり、過度に強制的な命令は大抵逆効果なのだ。
他人に行動を改めさせたいときは、できるだけ言葉を抑える。おだてるよりも、気分が良くなる言葉を。
ブランドイメージが好印象で確立しているわけではないのなら、おふざけはやめておいたほうがいいだろう。