あらすじ
自らの名に無数の季節を抱く無二の舞踊家にして振付家・萬(よろず)春(はる)。少年は八歳でバレエに出会い、十五歳で海を渡った。同時代に巡り合う、踊る者 作る者 見る者 奏でる者――それぞれの情熱がぶつかりあい、交錯する中で彼の肖像が浮かび上がっていく。彼は求める。舞台の神を。憎しみと錯覚するほどに。一人の天才をめぐる傑作長編小説。 【電子書籍版には紙書籍版に収録されている「パラパラ漫画」と書き下ろし番外編二次元コードは付きません】
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Posted by ブクログ
【2025年上半期個人的推し本2位】
こういう小説を読むために、本を読んでいるんだと実感した一冊。
★自分的本屋大賞1位
★本屋大賞6位
【2025年個人的推し本2位】
匿名
マンガでも読みたい
小説を読んでいるのにまるでマンガを読んでいるかのような錯覚に陥りましたた。それは緻密な描写力によるものに違いありません。
主人公を近しい3人の観点から、そして最後に自分の観点から語る展開は一種オムニバス映画を見ているようでもあり、同時に主人公たるものが私の中でほどよいスピードで肉付けされていきました。
数時間で読めてしまう小説は物足りないし、かといって長過ぎる小説は中だるみしてしまう。そういう意味では常にわくわくしながら読み応えのある素敵な小説でした。
Posted by ブクログ
「蜜蜂と遠雷」のバレエ版を想像していたらそれよりも圧倒的に天才たちの集まりすぎてちょっと違うかった。
たぶん日本人にバレエの下地が無さすぎるのもあかんのかな?ピアノは目にする機会も多いし、触ったことある人がたくさんいると思うのでまだイメージがしやすいけど、バレエは敷居がお高いイメージですもんねぇ・・・
知り合いの発表会があれば見に行きたいぐらいの興味は沸きました。
Posted by ブクログ
恩田陸の語彙力すごい。
映像と音楽で見たい気持ちもあるけど、映像化は難しいんだろうなーだれがHALやるんだ
深津視点と叔父視点がよかった。叔父には感情移入して、こんな甥がいて自分の影響受けているなんて(涙)と思った。
Posted by ブクログ
バレエも音楽も経験したことがあるので、恩田陸さんの文章力も相まって情景が浮かびやすかった!
そして実際の映像が見たいくらい、このバレエ団が存在してほしいくはい惹きこまれた。
春が色んな視点で描かれて、最後に春視点なのが良かった。色々紐解かれてる感じ。
あまり男性同士の恋愛描写って今まで好きも嫌いも思ったことがなかったけど、春とフランツの描写は好きだった。春の人となりを知ってるから好意的に受け取れたのだろうか。
ちょっと男性同士のストーリーも見てみようと、少し興味が出てきた。(新たな扉?)
Posted by ブクログ
著者の作品は蜂蜜以来です。
その時は音楽を言葉で表現していましたが今作でも、バレエを言葉で表現する様は流石でした。
特に印象的だったのは「ボレロ」。ステージが目に見えるようでうっとりしました。。
反対に「春の祭典」は、小学校の机を使ったセット、というところからときめきがしぼみ、踊り自体も全然いいとは思えませんでした。
でも、それも含めて著者の描写力は圧巻だということです。
ただ、全体的には、才能にも容姿にも育った環境にも恵まれた、ただただ美しい人達の世界を描いただけの薄っぺらい物語、という印象でした。
実際の観劇を鑑賞するのであれば表側の美しい世界だけが見たいし、実際現実の世界でも、トップスターは非の打ち所がない天才達の集団なのかもしれないけれど、小説を読むなら彼らの歓喜だけでなく、葛藤や苦労などの心情も知りたいと思っていたので、特に主人公は天才過ぎてアンドロイドみたいに感じてしまい、ちょっと気持ち悪かったです。