【感想・ネタバレ】祈願成就(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

凄惨な事故死を遂げた郁美。その葬儀を機に、大人になった幼なじみ四人が再会した。小学生の頃の郁美は、仲間たちそれぞれの願いを叶えるため、雑木林でおまじないの儀式を行なっていた。彼女の死を境に、儀式に参加した四人は不気味な影に悩まされ、おぞましい事故や原因不明の災厄に見舞われる。無邪気な遊びに潜む恐ろしい罠とは――平穏な日常が暗転する、絶望に満ちたオカルトホラー。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

凄惨な事故死を遂げた郁美の葬儀を機に、幼馴染の4人が再開した。子どもの頃の郁美は、仲間たちそれぞれの願いをかなえるため、雑木林でおまじないの儀式を行っていた。
彼女の死を境に、儀式に参加した4人は視界にちらつく不気味な影や原因不明の厄災に見舞われていく。


幼い頃に軽い気持ちで行った「おまじないの儀式」が、大人になった現在になって災いを呼ぶオカルトミステリ。
「願いはかなうけどいつ叶うかは分からない」というのがなんともたちが悪くて好き。

等価交換、人を呪わば穴二つ。何かを欲すれば、人は犠牲なしに何かを得ることはできない。何も分からない子供のうちにそんな理屈や、人の理の通じない超存在に触れてしまったのはかわいそうともいえるけど、読者目線で見てしまうとそりゃあそうなるよね……と思ってしまうのでそこまで怖かったり、帯の紹介にあるようなイヤミスっぽいとは思わなかったです。

0
2024年08月01日

「小説」ランキング