あらすじ
この物語には、二人の「私」と、二つの「真実」がある。
結城真一郎氏絶賛!
読み始めて思った。「王道の辻堂作品だ」と。
読み終えて思った。「まんまと騙された」と。
昼と夜で、一つの身体を共有する茜と咲子。
しかし「昼」が終わりを告げたとき、予想だにしなかった「夜」の真相が明かされる――。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
この作家の作品は何冊か読んでいるのですが、今回の作品は一番「不思議」で「切ない」という印象を受けました。
主人公は「鈴木茜」という高校3年生の女子、相方として出てくるのは「厚浦咲子」という主人公より12歳年上の女性です。この2人を軸にストーリーが展開されていくのですが、もう一人「サキ」という女性も出てくるのですが、この女性もキーパーソンです。「二重人格」、「夢遊病」という言葉が出てきます。読み進めていくうちに「咲子」という女性が過去の交通事故で重度の障害を持つことになります。
やっぱりストーリーの展開の仕方が上手いと思いました。星4,5にしていいくらいめっちゃ面白かったです。
Posted by ブクログ
サキと咲子の通じる部分はわかるような当事者にしかわからないような…
まっすぐな茜が少しかわいそうにも思いましが、3人の中で1人だけ未来があるのも、なんだかんだ2人の気遣いから、悲しい真実を知らないままでいるのが救いに感じました。
最後、次々に真実が明かされていくのが面白かったです。
Posted by ブクログ
最近、辻堂さんの小説にはまっています。
「昼のはなし」は、高校3年生の鈴木茜の視点。「夜のはなし」は、≪サキ≫という名の女性の視点で、同じ内容のストーリーを描いています。
そして、「夜のはなし」を読んだ後で、もう一度「昼のはなし」を読むと、最初とは、全く違う感情や印象を抱きました。
同じ日常を一緒に過ごしているとしても、その人自身の考えや感情というフィルターを通してみているので、やはり同じ景色ではないってこと。
「昼のはなし」の主人公である茜自身も、幼少の時のつらい経験からなかなか立ち直れず、それが日常に影を落としていたが、同じような経験を持ち、その影響から寝たきりになってしまった女性「咲子」に出会ったことから、私だったら彼女の力になれると、そしてそこに生きがいを感じていく。
「夜のはなし」の主人公である≪サキ≫もまた、咲子と出会って、彼女が10年以上にわたる寝たきりの生活の中で、介助してくれる人たちに、常に穏やかな性格で接しているが、それはその善意によってしか生きることが出来ない彼女の精いっぱいの対応だということを知る。ただその中にも、卑屈になっている自分もいて、いやな感情は常に湧いてくるということも。
実際には、ちょっとした体勢でさえ一人で変えられない。すべてにおいて人の介助が必要な現状、これから先も変わることのない生活、この辛さや孤独感、絶望感から解放されるのは死しかない、でもその死ぬことさえ自分で行動に移すこともできないという、この思いを≪サキ≫だったらきっとわかってくれると、自分の運命を託そうとする。
≪サキ≫という名の女性のことはここでは詳しく触れていません、小説をぜひ読んでくださいね。
Posted by ブクログ
不思議な話。後半、そういうことだったんだと真実が分かっていくごとに切ない気持ちにもなる。自分の身体を使って疲労に耐えながらも咲子に楽しんでもらいたいという茜の優しさがすごいなと思った。
Posted by ブクログ
自分の体を使って夜歩いているのは咲子さんだと信じる茜。ほんとに純粋で真面目。咲子を慕う気持ちは本物だったけど咲子にとってはボランティアさんでしかなかったのが(仕方ないけど)悲しい。
でも咲子の気持ちも分かります。読んでいてサキの方が魅力があって私も好き。
茜が調べた昼の事実をサキの夜の真実が覆す展開も面白かったです。
2人消えてしまったけどこの世界じゃないところで再会できたらいいな、なんて思ってしまいました。
Posted by ブクログ
むっちゃファンタジー!!と昼のはなしを読んで思ってたら夜のはなしを読んで印象が変わりました。
けど ちょっと無理があるような...
という部分もあります。
咲子からみたボランティアの人の見え方や
周りからどういう風に思われてるか...
そういう部分はすごく納得しました。
全ての人がそんな真っ白で綺麗でない
真っ黒な部分もあるのはそうだろうと思いました。
にしても チューブ等の指紋とか
調べたりしないのかなぁ?と思ったりしてしまいましたが...。
Posted by ブクログ
ある日高校三年生の茜が出会ったのは、事故で寝たきりとなった咲子。お話ボランティアとして咲子の元へ通ううち、夜中に自分が出歩いていることに気づく。机に残された「サキ」のメモ。咲子が茜の体を使って夜動き回っている?茜は咲子に協力することに…。
「昼のはなし」と「夜のはなし」の二部構成で、「夜」では「昼」では語られなかった、茜の知らない秘密が明かされる。咲子と茜、そしてサキの繋がり。咲子の事故の真相。
誰が加害者で誰が被害者なのか。どうしてあの日事故は起きてしまったのか。サキの見つけた真実が悲しい。咲子とサキが茜へと繋げるやさしいラストがよかった。