【感想・ネタバレ】兎は薄氷に駆けるのレビュー

あらすじ

ある嵐の晩、資産家男性が自宅で命を落とす。死因は愛車のエンジンの不完全燃焼による一酸化炭素中毒。
容疑者として浮かんだ被害者の甥、日高英之の自白で事件は解決に向かうと思われたが、それは15年前の殺人事件に端を発する壮大な復讐劇の始まりだった。
警察・検察、15 年前の事件の弁護も担当した本郷、事件調査を請け負う垂水、恋人の千春......。それぞれの思惑が絡み合い、事件は意外な方向に二転三転していく。稀代のストーリーテラーが満を持して放つ、これぞ現代日本の"リアルホラー"!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

続きはないんですか!?
ここからじゃないのー!?笑
冤罪についてのストーリーなので裁判とか難しいかなって思ったけど、会話文が多かったので割とスラスラ読めた。
というか英之は結局叔父殺してるのね、、
検察側と警察がそれはそれは腹立つ感じに描かれてて、起訴取り下げになった時はやった!って思った!
でもその後の記者会見でまさかそこまで話しちゃうの!?って思ったし、彼女も弁護士も皆んな知ってて共謀してたってなって衝撃的だったー!
というか謙介巻き込まれた感じが可哀想すぎる、、
リストラ理由もそうだけど、つくづく損な役回りだなぁって思った。
これ以上振り回されない為にも手を引いた方が良さそう笑

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Audibleにて。
飲酒運転による障害から、殺人事件の冤罪と、あまりにも理不尽な仕打ちを受けた父親の無念をはらすべく、真犯人と警察・検察に対する息子の壮大な復讐を描いた社会派法曹ミステリ。
骨太でテンポも良く、眠れないほどのめり込んだが、終わり方があまりにも唐突で、ここで終わってほしくなかった。。。後日譚を読みたい。

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日高英之は、叔父・平沼精二郎殺害の容疑で勾留された。
彼を助ける為、交際相手の千春、弁護士・本郷誠、調査員・垂水謙介が奔走する。その過程で見えてきたのは、英之の持つ悲しき過去と静かな怒り。英之の本当の狙いとは?冤罪と司法制度の問題に向き合う法廷ミステリー。

さすがに綺麗にまとまっていた。
貴志氏の紡ぐ言葉は、余計な装飾がなく、いつでもすっと頭の中に入ってくる。情報が整理され、事件がすとんと腑に落ちるのだ。大きな感動はなかったが、気になるべき瑕疵も見当たらない。さすがである。

感情面の描写が少なく、なんとなく違和感を覚えた。
日高英之が復讐を決意するほどの父への思慕があったのか、本郷弁護士が英之の父・日高康信の事件に、自身を危険にさらしてまで拘泥する熱意、千春が英之の犯罪に加担するほどの情熱…いずれも納得するほどには感じられなかった。三者とも、失敗した場合に被るデメリットがとても大きい。それを無視できるほどの感情を作中では感じられなかったのが違和感の原因であったと思う。英之が父と暮らした日常や千春が英之をとても好きである描写などがシーンとして具体的に描かれないので、彼らの大きな決断に得心がいかなかった。

垂水謙介いる?
読者の目となり物語を牽引してくれる垂水だが、結局最後まで当事者ではない。弁護士資格もないので法廷で活躍することもないし、彼の必要性が分からなかった。千春をその位置に据えたほうが面白かったのでは…と思っていたが、最後の種明かしでそれは不可能であったと分かった。だから仕方なく添えられたキャラクターに思えて、なんだかなあ。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オーディブルで視聴。貴志祐介の作品にしてはちょっと期待はずれな感じ(個人の感想です)。ミステリというよりは法廷モノのような雰囲気で『天使の囀り』や『黒い家』なんかが好きな私としては、もっと「怖さ」が欲しかった。いや、(ネタバレになるけど)日高くん充分怖いやん、検察も警察もこえーよ!ってなるかも知れんけどちょっと弱いんよな…。復讐劇というか、どうしても殺さなければならない奴をどうにか殺す話として貴志祐介作品では『青の炎』が近いのかな。ただ本作では雇われ調査員、垂水の視点から描かれることが多かったためか、いまいち日高くんの切迫感、緊張感が『青の炎』の秀一のように伝わってはこなかったのが残念。

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2025年07月08日

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