あらすじ
「俺を好きになるな。絶対だ」初夜の翌朝、クラリスは夫となったばかりの王子レオナルドから、そう告げられる。政務に真面目で国民の信頼も篤いレオナルドを尊敬してはいたが、もともと彼との親交はなく急に舞い込んできた縁談だったため、愛のない結婚を望んでいるということ? と思うクラリス。しかし、部屋の家具から日々の食事まで彼女の好みのもので揃えられ、公務で帰りが遅くなればレオナルドが馬車で迎えに来る始末。さらに閨では、あまりにも甘やかで情熱的な愛撫で蕩かされ、「もう絶対に、離さない」と切なげに見つめてくるなんて…この王子、どう考えても私のことが好きなのでは!?
※こちらは単話1~6話のセット版です。重複購入にご注意ください。
感情タグBEST3
良き良き
後書きで作者様も仰ってますが、本のタイトルが小説の中身を語ってます。でも、実は読んでみると、人から理解されない王太子の状況には、誰にも語れない哀しみが溢れていて。ただのラブコメではなく、王宮をめぐる陰謀を絡めて深く読ませてくれます。大好きな作者様で、今回も満足しました。それにしても、父親の道具として育てられ心を壊した令嬢にこれからの生活が穏やかであることを願いますね。
絶対に大好き
ヒーローはヒロインのことが絶対に好きなのにな、と思いながら読み進めていくと…なんととてもシリアスなことが起こっていたのですね。死に戻りのヒーロー、その事を忘れているヒロイン。そして諸悪の根源である令嬢とその父親。話がとても上手く絡まって、さすが作家さん。満足した読後感でした。
タイトルの発言があったとしても、態度と言動がとっても真摯なヒーローには初っ端から好感しかない。
ヒロインも同様に、奥ゆかしくも前向きで嫌な所なし。
悪役は悪役らしく、ストーリーも山あり谷あり、謎発言のヒーローにも納得の理由ありと何処をとっても最高でしかない。
ループものには切なさが付き物だが、だからこその固い絆や深く大きな愛情に心満たされる。
とてもとても素敵な物語でした。
ループものではダントツでよい
作家さん買いです。
さすがマチバリ先生、と唸ってしまうおもしろさ。
すっかり寝不足になりながら読みました。
挙動不審にもほどがあるレオナルドの苦悩のシーンではびっくりとともにスッキリして、ここでこれを持ってくるのかさすがさすがという気持ちになりました。
カロリーネだっけ?悪役の娘さんはなんていうか大変だなぁとしみじみ。その父も悪者すぎてむしろびっくりでした。
クラリスが苦労する未来が見えるラストだったけど幸せな苦労は買ってでもするべきだからよかったです。
大満足!
次作も楽しみです!
どんどんシリアスに
初めはヒロイン視点なのでどうしてヒーローがタイトルにある言葉を言うのかわかりませんでしたが、後半はヒーロー目線での話だったので楽しく読めました。
タイトルからしてラブコメなのかと思いきや、段々とシリアスな展開になり。
なかなか可哀想なヒーローで、背負っているものが重すぎる。 何度もヒロインの死をみてきたヒーローがヒロインを守るために言った言葉があのタイトルだったんですね。
死に戻りの謎がちょっと複雑でしたが、ヒーローが報われて本当に良かった。
王太子は、クラリスが愛しすぎて、何度も何度も、死に戻る。
記憶を持ったまま。
辛すぎる。
クラリスが、愛してます。と言う言葉が引き金になって。
王太子の心が折れなかったのが、一番の救い。
これからは、幸せになって。
ジャンル違い
タイトルや表紙のイメージと中身のジャンルが違います。このタイプの話を読むつもりではなかったので少しがっかりしました。あとがきでも本当はコミカルな話にするつもりだった、とあったので、そっちを読みたかったな…と思いました。何が事情があるラブコメ的な話かと思ったら、死に戻りループものでした。そう思って読んでたら悪くはないです。