あらすじ
第11回ネット小説大賞受賞作! 町はずれの交差点では、満月の夜にだけ道が一本増える。その先にあるのが不思議な喫茶店「喫茶月影」。悩みを抱える人が招かれるそのお店では、その人だけの、心をほぐす不思議なひと皿が味わえる。柘榴石のグミ、想い出を映すローズマリー・ティー、夜空を閉じ込めたフルーツパンチ、時にはごく普通の一杯のココア。お代? あなたの笑顔です。
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Posted by ブクログ
童話のような入りから始まる、不思議な喫茶店で起こる、心温まるストーリー。
全12話の短編形式で構成されており、どこを切り取っても独立した話としても読むことは可能。 この店を訪れる各客たちは、何かしらの問題や悩みを抱えた人ばかり。そんな人たちを助ける……のではなく。ほんの少し後押しする。彼ら彼女らに出された料理は、強い力を持ちながらも、それで解決としない。解決するのはあくまで客人たち自らの、本来あった「心の強さ」から。
背中をそっと押してくれる不思議な喫茶「月影」。あなたも、何かあったなら訪れてみては?
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空想メニューが、まるで実在するような感じで書いてあり、とても食べたくなった。
美味しそうです。
私も月影で元気をもらって、明るく前向きに生きていきたいなと思った。
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悩みごとを抱えて、どうしようもなくなったら、満月の夜に七曲りの交差点に行ってみるといい。そこにはあなたの願いを後押ししてくれる喫茶店が現れるのです。
そんな不思議な喫茶店を舞台に、色々な料理や飲み物と、色々な人物たちが、泡沫のように入れ替わり立ち代わりやってくる。
悩みは、人生の重いものから、本人が重いとは思っていなかったもの。そして最期の願いだったりと、こちらも様々。
行けるなら私も行ってみたい喫茶月影。ぜひ、コーヒーやお茶を片手に、静かにゆったりと味わうように読むと、なお楽しめるかと思われます。
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強い願いや癒しを求める人が満月の夜だけ辿り着ける場所。悩んだり迷ったりしたら、フラフラと散歩したくなる時がある。そんな時、こんな喫茶店に辿り着けたらいいなと思った。普段は見えない特別な方々が正体隠して迎えてくる。なんだか不思議な空間で、食べたり話したりしたら悩みや迷いが解決しそうな気がしてる。だから、1人で悩んだり迷ったりする時間も大切だけど、誰かと会話したり美味しいものを食べたりする時間も重要ってことだなと気づいた。
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願いが叶う不思議なメニューのある喫茶店の話
短編で読みやすく、感動もするし、話が繋がってて面白かった
ココアの話で泣いてしまった……それはずるいって……
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読んでいると心が落ち着く、寄り添ってくれるような作品だった。出てくる神様たちがみんな携帯とかカセットコンロとかコンビニとか使っていて、すごく身近な存在を通り越して、本当に近所の叔父ちゃんおばちゃんのように感じた。色んな人にそれぞれ物語があって、自分も神様たちと一緒にそんな人たちを喫茶店の端で見守る一人の常連の神様になったような気持ちになった。なかでも、犬の話が好きだった。
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近所にあったら、どんなメニューに会えるのか、ワクワクしました。そのときはきっと私の中で悩み事や不安事があるときかもしれません。でも、後押ししてくれる喫茶店があれば、前に進めるような気がしました。
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ジャケ買い。可愛い。
ちょっと現実的な要素もありつつ夢の中の話みたい。こうゆう喫茶店が本当にあったら素敵だな。
初対面でも悩みを聞いてくれるなんて。
可愛らしい喫茶店メニューにもほっこり出来ました。
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願いを抱えた人だけが辿り着ける喫茶店。
喫茶店とかのカフェものは格好のファンタジーの舞台なのだなぁ…と、最近思えてきました。苦笑
このお話しも素敵なファンタジーの世界でした。
絵本にすると良さそうなお話しもありました。
癒しのファンタジー!
Posted by ブクログ
表紙と題名に惹かれて購入。満月の夜に現れる神様たちの喫茶店。
ご利益のある不思議なひと皿で、人生が豊かになる。出てくる食べ物が神秘的でユニークで、暖かい気持ちになれる作品。
もう一捻り欲しかったかな~ということで星3つ。
Posted by ブクログ
なんとなく表紙に惹かれて購入。
喫茶月影で神様が人間の『願い』や『夢』
『気持ち』を叶えたり、知れたり…
きっかけになる食べ物や飲み物を提供してくれる。
前半は、ちょっと悲しいお話が多いけど…
後半は元気や笑顔、ちょっぴり感動する
そんなお話が出てきました。
喫茶店を神様が経営というか、お店をやっているなら
訪れるお客も神様とか妖とかだったら
いいのにな〜って思いましたw
喫茶店のお話が好きな自分的には、刺さる一冊でした。
Posted by ブクログ
笑顔の凄さと変な世界観に味わえる小説。
個人的に設定が面白い。
途中で違和感がある中、ちゃんと経緯の説明が置いてけぼりにならなくて良かった、
短編での話でしたので手軽に読めてよかったです。
基本的に感動系が多いと感じました。
ウルってくる話が多いし、元気になる話も含んでいてバランスの良い小説でした。
とにかく設定が個性的で面白い世界観でした。
小説の中にあった、プリンが食べてみたいです。
Posted by ブクログ
悩みを抱えたお客様。
店主が出す、悩みに合わせた、手間隙をかけたひと皿が魅力的。
話を早く聞きたい、せっかち、発破をかける八瀬と、静かにゆっくり話をしてごらんと促す水瀬。二人のバランスもいい。
店主たちと話したこと、出会い、きっかけで少しずつかわり始める。
次に来店するのは何年も先だったりするのもいい。それからの物語。
最高の笑顔が喫茶月影の代金。
ホロリとする、幸せになるために一歩踏み出すものがたり。