【感想・ネタバレ】ゼロから始めるジャック・ラカン ――疾風怒濤精神分析入門 増補改訂版のレビュー

あらすじ

20世紀における思想的な震源地のひとつであるラカン。その理論は、思想としての側面と、実践臨床としての側面の二面性をもち、両者が渾然一体となっていることに難しさがある。本書は、著者みずからの精神分析の体験にもとづき、実践臨床の側面からラカンの本丸に迫る。ラカンの核心を読み解く超入門の書、『疾風怒濤精神分析入門』増補改訂版。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

精神分析ついて少しでも理解を深めたく読んでみた。
特には村上龍などを批評する際に助けになるかなと…

正直、今の状態ではかなり完全に理解するのは難しいこともあったが、それでも例示などを使ってわかりやすく解説されていたと思う。

他者によって主体が決められるということはごもっともであるし、精神分析は医療行為ではなく、他者の人生を(特異性を引き出す)変えることこそ、そしてされる側がストップというまでこちらからは終わりに関与しないというところも成程と思った。

特にはエディプスコンプレックスの章は必見で、母の機能と象徴的父の機能、性別の変遷、欲望、欲求、要求、欠如、ファルス、これらをまとめ分かりやすくまとめられていたと思う。

ジャックラカンを知りたい人にもいいが、根本の精神分析に興味を持てるようになる一冊だと思う。
フロイトなど知識がなくても読めるように仕上がっていたのはとてもありがたかった。

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2026年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評判の高さを知り、単行本を買うかどうか迷っていたら文庫化した。
ソシュールとかを無駄に引き合いに出さない本。
偉い。
そして丁寧。
精神分析や現代思想にカブレていた十代。
ラカンはド真ん中だった。
何かの答えがあると思って。
中年になり再入門して、作者の所謂「居直り」をしているところだと気付く。
シン・エヴァ」でさようならしたからかも。
人生の折り合い。
無限に先送りされる欲望。
永遠に遠ざかる風景。
遠い座敷。
仄めかし。
水で書いた名前はすでに蒸発した。
砂に書いた名前はすでに波でさらわれた。
シーツに遺された残り香。
熱で魘されていると、聞こえる何か。
何者かが、いや隣室で両親が、語らっているらしい。
気配。

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2023年10月20日

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