【感想・ネタバレ】猫も杓子ものレビュー

あらすじ

自分に夢中な可愛いお坊ちゃん、つかみどころのない素朴な美しい男、遊び慣れた大人の男。仕事と複数の恋を楽しみながら、自由を謳歌する30歳の阿佐子。女子に大人気のイラストを描き、かわいい物語を書き、脚本もたしなみ、テレビに出て歌もうたうタレントだ。「わたしは人生の美食家」──欲望に正直に生きる楽しさの底で、しかし人生の孤独も知っている1人の女性の、甘やかな遍歴の行方は……。50万人に愛された、時代を超える恋愛傑作長篇。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自由奔放に複数の恋をたのしむ一方、仕事も精力的にこなす三十歳の阿佐子の恋の顛末。
乃里子三部作と話が良く似てる。

恋が生まれる瞬間の輝きや、恋の熱に浮かされながら冷徹にその行く末を見つめる視線。
健気さと奔放さが同居した三十歳の女ごころが、余すところなく描かれている。

自分の中で言葉にできなかった感情を、艶っぽい大阪弁でリズム良く、的確に言い当ててくれる。
女の人の持ついろいろな感情がぎゅっと濃縮されているようで、面白かった。

ラストの喪失感には心をわしづかみにされ、深い余韻が残った。

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2012年02月12日

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