【感想・ネタバレ】悩める時の百冊百話 人生を救うあのセリフ、この思索のレビュー

あらすじ

『嫌われる勇気』の著者は、就職難、介護、離別などさまざまな苦難を乗り越えてきた。氏を支え、救った古今東西の本と珠玉の言葉を一挙に紹介。マルクス・アウレリウス、三木清、アドラーなどNHK「100分de名著」で著者が解説した哲人のほか、伊坂幸太郎の小説や韓国文学、絵本『にじいろのさかな』、大島弓子のマンガなどバラエティ豊かで意外な選書。いずれにも通底するメッセージ=「生きる勇気」をすべての「青年」と「元・青年」に贈る。
•はじめに――生きる意味を求めて
•第一章 人とのつながり
•第二章 与えるということ
•第三章 誰でも愛せる
•第四章 ゆっくり遊んで生きる
•第五章 人生は合理的でない
•第六章 人生を自分で選ぶ
•第七章 人生は苦である
•第八章 死を忘れるな
•第九章 いのちの満ちた世界で生きる
•第十章 世界を変える
第十一章 人生をどう生きるか

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Posted by ブクログ


 アドラー心理学や三木清「人生ノート」などから岸見一郎先生が人生の苦難をどう解釈して克服するかを幾多の本から書いています。哲学者だけに難解なところも多かった。ただ、若い読者だけでなく僕のような高齢に差し掛かるような人間にも最終章のほうでサマセット・モームやフロムの言葉を引用して「あまりに時間のかかるというので若い時は避けるような仕事にも、老年になると無造作なくとりかかれる」とか鈴木大拙が親鸞の教行信証を英訳さたのは90才間近だったと書いて勇気をもらえます。坂本龍一もつかっていた言葉から「芸術は長く人生は短い」を引用して三木清の解釈から「作者の死後も作品の業績は残り、作品の価値は長い生命を保つ。価値の失ったように見える作品も新しい解釈によって再評価されることもある。そうだとすれば作者も生きながらえ、また、甦るのではないか。」と書いてます。色々な本から大江健三郎、伊坂幸太郎、村上春樹、神谷美恵子、須賀敦子他初めて聞く作家まで引用して中身の濃い本です。

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2024年03月30日

Posted by ブクログ

自分のためでなく、他者に貢献するために学び、自分の能力を他者に与えようとしてほしいとあり、崇高で素晴らしいと思った。
人間が後世に遺すことができることは、「勇ましい高尚なる生涯」であるという。いいなと思った。私の日々である、家族のための精一杯の家事育児もその一つかなと思った。
人生を、読んだ本から哲学的に考察していて、今、ここに永遠を生きることの価値を示していた。
悩める時にありがたい本だった。

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2025年01月22日

Posted by ブクログ

岸見一郎氏(哲学者)が愛読する作品の中から珠玉の言葉を選び、読者を励ます一冊。著者自身も心筋梗塞で倒れた経験があり、その時の心境や想いも描かれている。第八章『死を忘れるな』で引用された伊坂幸太郎の『死神の浮力』より。『先に行って、怖くないことを確かめてくるよ』亡くなる2日前、朦朧とした意識の中で父は息子に言った…父親の愛情が伝わる、このひと言に胸が熱くなった。

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2024年06月11日

Posted by ブクログ

思っていたものとは違った。
・百冊の扱いが『1行の引用でも1冊』この本出てきたかな?とか。
・『同じ著者が多い』岸見さんの好みなのだろう。
・『ひたすらに読み難い』話しが突然終わり突然始まるように見えて仕方ない。太字になってれば、次、とは気持ちがうつれなかった。本の話なのか、岸見さんの語りなのか?な部分も。
・思ったよりも内容が難しい。

サブタイトル
「人生を救うあのセリフ、この思索」
あらためて、そうだなと思わせてもらえるよい言葉には出会える。

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2024年05月07日

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