【感想・ネタバレ】新装版 積木の恋のレビュー

あらすじ

君の百倍、僕は君が好きだ。僕の世界の真ん中は、もう僕じゃない。それはひどく幸せなことだった。総合病院の長男である加賀谷は、周囲の期待が重苦しかった。そんな時に出会った蓮に好意を示され、舞い上がるような心地になる。借金を背負いながらも一生懸命に生きている彼の力になりたいと思う。なのに──愛した「蓮」は恋愛詐欺師だった。彼と過ごした甘やかな時間、それが嘘だとはどうしても受け入れられず……。短編『ありがとう』も初収録今からでも遅くない。彼が幼いころもらえなかった幸せを、できるかぎり僕があげよう。そうしてこの家に彼のものがたくさん溢れて、その一つ一つが彼の毎日を確かな幸せで彩って、彼を笑顔にしてくれたなら、それだけできっともう僕も幸せだろうから。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

凪良さんが書く理解し合おうとして、理解し合えない。だけど傍にいたい。恋という感情が厄介なのに、手放せない。永遠なんてないのに願ってしまう。そんな描写が本当に大好きです。
蓮と加賀屋のそれぞれの生き方に違いがあるからこそ言い合わないと理解できないものがある。それを最後に言い合えて、寄り添いあえてよかった。
凪良先生の書く愛の形と登場人物の生き方。本当に強くて、だけど脆くて人間らしく、とても大好きです

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『君の百倍、僕は君が好きだ。
僕の世界の真ん中は、もう僕じゃない。それはひどく幸せなことだった。』
やはり凪良先生が描く恋愛物語は、どうしたって胸が抉られ辛いけれど、死ぬほど美しい。凪良ゆうに恋愛物語を描かせたら、右に出る者はいない!!

総合病院の長男加賀谷はその肩書きもあり、恋愛詐欺師蓮に騙されてしまう。しかし蓮は加賀谷と接するうちに、人の温かさ優しさに触れ、強く加賀谷に惹かれていく。そんなとき加賀谷の過去の想い人の写真を見た蓮は、その人が自分と酷似であることを知り、その人の身代わりであることに悲嘆の思いを隠しきれず加賀谷から離れることに…
そして蓮が加賀谷から離れることを決意し自宅に戻ると、ドアの前に警察が…
果たして2人の前途多難な恋の行方は…

特に好きなシーンは、加賀谷が刑務所帰りの蓮を迎えに行くところ。加賀谷は騙されても蓮が好きで、蓮の偽りの拒絶姿をもろともせず、「また俺を騙して」と強く言い放ったシーンに涙が止まらなかった…
あとは加賀谷が蓮にたくさんの思い出の品をあげて、彼の部屋を思い出の品で満たし、彼を悲しませないようにしようと決意するところ。この描写を通して、行動で愛を示す加賀谷の人としての温かさが滲み出ているシーンだなと胸が温かくなった!!

2人がこれからも2人らしく歩いていけますように…
私も2人のようにお互いがお互いを思いやれる、そんな誰かと一緒に歩いていきたいな。


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2025年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コミックと同時購入。積読本が多くてとりあえずコミックから読んで、こちらは長らく放置してました。

ゲイの恋愛詐欺師と、医療系研究者のはなし。
金持ちそうな加賀屋をカモにするけど、今までの人たちとはなんだか勝手がちがう。
本当に好きになっちゃダメなのに。
お金とってとっとと去らなくちゃなのに・・・

新装版のための書き下ろしに、「Christmas BOOK」と「New year'sBOOK」、「ありがとう」という3章追加されている。ボリュームはこの3つで本編と同じぐらい。
そして、追加の方が面白かった。
付き合って、でも前科者の透は、明家の加賀屋と付き合っていいのか、とか、
加賀屋としては、透が好きすぎて可愛すぎて頼って欲しいのに全然頼ってくれないのが不満で不安。
そんな二人の生活が今後も平凡につづ出ていって欲しいな。

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2024年06月01日

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