【感想・ネタバレ】「フクシマ以後」の生き方は若者に聞けのレビュー

あらすじ

3・11後、日本は新しい時代に突入した。そのことを理解せずに既得権益の保持に汲々としている旧世代。いまこそ、若者を信じて彼らに舵取りを任せてみよう。「ゆとり教育」で青年たちの創造力をこそ育て、彼らをラディカルな民主主義の主体としようとし、現在でも多くの学生や若者の息吹を肌で知る著者が、自分を含めて、既得権世代の総退場を促す書。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

自分はギリギリゆとり教育の手前の世代で、しかもそれ以前の教育体制の中ではいわゆる「エリート」に属していたこともあって、ゆとり教育に関してはアンチでした。しかし、最近になって「ゆとり世代」と活動することが増えて行く中で、彼らの柔軟さや、できない子を切り捨てるのではなく、自分の負担になってでも相互理解を進める姿勢に感心していたところに、運良くこの本に出会えました。
すでに「成長期」を過ぎた日本において、私たち以前の「やればできる」という価値観が意味をなさないこと、競争ではなく共生の発想のものに生きていること、シュリンクして行く社会において寄付やボランティアが重要であること、どれも非常に学びになりました。
多分この本は、今の若者と全く関わりのない人には受け入れられない内容だと思います。しかし、もし私のように若者が目の前で活躍する姿を見ていて、その姿に感銘を受けている方にはオススメです。なぜ彼らがそうなったのか、ヒントをくれます。
私たちは彼らより、確実に早く死ぬ。これからを生きる人がいいと思う道を、暖かく(放任するわけではなく)見守ることが如何に大事か気づきました。

0
2014年02月23日

Posted by ブクログ

寺脇研さんの、タイトル通りの、若者礼賛の本。
行間がめちゃくちゃ広いし、字も大きくてすぐ読めます。
悪い意味ではないですが、かなり偏っていたきらいがありました。
寺脇さんの言う「生きる力」は、いいことしか言うてないので、「いや、それは無理やろー」ってなる。
あと、戦後すぐの世代が幸せに生きてきて、バブルが弾けて以降の若者たちがしんどい思いをしているっていう単純な分け方には納得しかねました。たぶん、それぞれにしんどいことがあるはずで、今の若者に一.五票を持たせるっていうのも現実味がなさすぎると感じてしまいました。
その他寺脇さんの主張に、大方は賛成ですが、若者「だけ」ではなく、戦後世代にも、バブル世代にも、若者にも、それぞれ期待できる、すべきだと思います。寺脇さんの考えに、単純に興味がわいた。

0
2012年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

15年くらい前の本。ゆとり世代に関してはご自身が推進しただけあって、擁護するのは当たり前。ただ世間で言われていることも強ち間違いではない気もする。そして今よりもまだまだ理想を訴えてもよかったんだと思ってしまう。考え方は賛成なこと多い(原発反対とか)けれども、この15年間で起こったこと、コロナやウクライナ、能登半島地震などを経験すると理想だけでは立ち行かなくなっている。
そして、この本では『失われた20年』だが、結局30年失われちゃっている…
それこそ今、ポピュリズムで時代の転換期なのか、日本の先行きますます混沌としてきている気がしてる。

0
2025年08月17日

「社会・政治」ランキング