あらすじ
システム管理者・開発者が知っておきたいメール技術のすべて
【本書の特徴】
・豊富な図解で、わかりづらい仕組みもよくわかる
・メール技術を軸に学ぶことで、「サーバー構築」「DNS」「セキュリティ」の仕組みが腑に落ちる
・システム開発・運用の実務で「使える」知識を網羅。1冊あれば安心!
【本書の内容】
SNSやメッセージアプリに押されている印象のメール。
しかし、ほとんどのSNSやWebサービスのアカウント作成にはメールが必要です。ビジネスシーンでは、メールで連絡をする人がまだまだたくさんいます。
つまり、システムやサービスの開発・運営において、メールはいまでも不可欠なインフラなのです。
ところが、メール技術全般について体系立てて説明された情報源は、いつの間にかほとんどなくなってしまいました。結果として実務の現場は、必要な知識だけをインターネットで調べたり、先輩に聞いたりして、「その場をしのぐ」「綱渡り状態」になっているのが実態です。
そのような状況では、システムやサービスの開発・運用に不安が残ります。障害発生などのトラブル時には、原因を特定するだけでも苦労するでしょう。加えて、近年はセキュリティの観点からもメールを軽視できません。
本書では、メール技術の歴史や、メールサーバーを構築するための手順、迷惑メールを防ぐための取り組みまで、体系的に整理して解説しています。
メールサーバーの構築をするエンジニアの方、メールマガジンの配信・管理などをしている管理者の方はもちろん、さまざまなシステムやサービスと関わる方に役立つ、いざというときに便利な1冊です。
【本書で解説している技術(一部抜粋)】
ドメイン、DNS、SMTP、POP、IMAP、
SPF、DKIM、DMARC、mbox、Maildir、
SASL、リレーホスト、レジストリ、
サーバー移行、送信メールの容量制限、
再送・輻輳、文字コード、MIME、
PPAP、開封確認、送信ドメイン認証、
ベイジアンフィルタ、APOP、
SSL/TLS、DNSSEC、
オプトイン、オプトアウト……etc.
【目次】
第1章 メールが相手に届くまで
第2章 送受信に使われるプロトコル
第3章 メールサーバーの構築とDNSの設定
第4章 ファイルの添付と HTMLメール
第5章 スパムメールを防ぐ技術
第6章 メールの暗号化と署名
第7章 メーリングリストとメールマガジン
索引
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
SMTPとPOPくらいは知っているけど、メールサーバを構築したこともなければ運用したこともないし、ドメイン管理者になったこともない。
そんな中でも自身が保守するシステムのメール配信機能(導入当初からそこにあるものをろくに理解せずに用途限定的に使っていた)に変更を加えなければならないかもということでお勉強。
いろんなWEBの記事を漁ってもふわっとしか書かれていないし、かたやsendmailとかpostfixとかの書籍を読もうにもそのミドルウェア固有の設定、構築回りの話となり、そもそも土台である「メール」という技術の周辺が理解できておらずもやもやとする。
そんな中で見つけた本書(正確には昔本屋で見かけた記憶があったのでうろ覚えなワードで検索して見つけ出した)。
自身の目的に適っていてとても良かった。
ありそうでなかなかない「メール」という技術を切り口にした網羅的な技術解説書。
送受信のプロトコルの話から、なりすまし防止や暗号化などセキュリティ面に対してまで広く浅く隙なくカバーしてくれて大変良い基礎固めになった。
世のメール管理者達はどうやってこの知識を習得しているのだろう。
まぁ実務に携われば自ずと理解できるものなのだろうけれども。
Posted by ブクログ
ここまでギュッとわかりやすくメールのことを網羅的にまとめられているのがとても素晴らしいと思います。
単に技術としての羅列に留まらず、その背景や流れを含めて記載してあるのがポイントだと思いました。
全情シス必携ではないでしょうか。
Posted by ブクログ
かつて自宅サーバーでExchange Serverを立ててみたり、VPSにSendMail入れてみたりしたこともあり、メールサーバーやメールが届く仕組みに関してはある程度知識があった。しかし近年はSPFやらDKIMやらの設定が必要だということになり、ネットの情報を見つつDNSの設定はしてみたものの、恥ずかしながら、その設定が一体何を意味してるのかまでは分からずにやっていた。
これらのメールセキュリティの知識が必要と感じていたところ、この本を見つけて読んでみたのだが、SPFやDKIM、DMARKなど説明されてはいるものの、自分には説明が難しく、正しく理解することはできなかった。あとがきに「一度読むだけでは理解が難しい部分がある」と書かれていて救われた気分になったし、また読み返してきちんと理解しようと思う。
その他のメールの周辺の様々な仕組みについては、網羅的且つ分かりやすく書かれていて、システム管理や開発、構築を業務とする人は是非読んでほしい。