あらすじ
現代まで引き継がれる一元的支配――その原点は秦王政の「キングダム」にあった。
今の中国の一元的支配の根源は何か? 世界の今を解くカギは、すべて歴史の中にある――。誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、各国史の第一人者が過去と現在をつないで未来を見通す新シリーズの第5弾! 初めて統一されて以降、二千年以上にわたって広大なエリアを保持し続けてきた「中国」。なぜいくたびも王朝交替を繰り返しながら、一元的支配体制は引き継がれてきたのか? 「辺境の蛮国」と見なされていた秦に現れた、希代の権力者の理想にその原点を見る。
【内容】
第1章 秦王政はいかにして中華統一を成し遂げたのか?
第2章 後進国の秦がなぜ最先端の社会体制を作り出せたのか?
第3章 始皇帝の理想は中華統一の達成であり、統一の維持ではなかった!?
第4章 その後の中国大陸で二千年にわたって影響を与えた「国家モデル」の完成へ
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Posted by ブクログ
2026.01.29-2026.02.01.
始皇帝の時代とその後の国家の流れを知りたく、参考文献として読んだ。
体系的で非常に読みやすく、わかりやすい。
当時の始皇帝の思想や思考、周囲の構造、社会的な立場などが詳細で、感覚としては一代で莫大な利益を持つことになった敏腕社長の話、のようだった。
面白いと思ったのは、始皇帝より前の時代の人々も、法や理性的(今の現代でも通用するような倫理観)な思想を持っていることだった。
諸子百家なども端的に表でまとめてあり、各思想がどこを目指しているのか、何を理念にしているのか、というのも頭に入りやすかった。
墨家が警備会社的なポジションにあり、その中で任侠が繰り広げられているのが、面白いと思った。
中国映画やそれらを舞台にした漫画、ゲームなどが流行している今、「その根源はどこからくるのか?」を入れるのにとてもおすすめできると思った。