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現代まで引き継がれる一元的支配――その原点は秦王政の「キングダム」にあった。
今の中国の一元的支配の根源は何か? 世界の今を解くカギは、すべて歴史の中にある――。誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、各国史の第一人者が過去と現在をつないで未来を見通す新シリーズの第5弾! 初めて統一されて以降、二千年以上にわたって広大なエリアを保持し続けてきた「中国」。なぜいくたびも王朝交替を繰り返しながら、一元的支配体制は引き継がれてきたのか? 「辺境の蛮国」と見なされていた秦に現れた、希代の権力者の理想にその原点を見る。
【内容】
第1章 秦王政はいかにして中華統一を成し遂げたのか?
第2章 後進国の秦がなぜ最先端の社会体制を作り出せたのか?
第3章 始皇帝の理想は中華統一の達成であり、統一の維持ではなかった!?
第4章 その後の中国大陸で二千年にわたって影響を与えた「国家モデル」の完成へ
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Posted by ブクログ
中国史に造詣が深い著者の本なので勉強になる。本書にある様な統一の維持という点では漢帝国が歴史で実現しているが天下統一してからのオリジナリティについて始皇帝を上回る人は僅少ではなかろうか。領土の統一だけで無く単位のの統一という政治以外の面でも独自性有り。朕や皇帝という名称を考案しているところからもこの人の性格が現れている気もする。
皇帝というと重臣達に戴かれて安楽にしてれば良い様なイメージもあるが、寧ろ仕事量的に最も働いている様に見える。優秀ゆえに人に仕事を上手く振れていないところがあったのではないか。その辺が劉邦との違いといえる。
法科主義すぎて国はダメになったが韓非子の書籍を見て感激している辺りを見るに純粋に頭が良い人だったのだろうと認識される。
Posted by ブクログ
2026.01.29-2026.02.01.
始皇帝の時代とその後の国家の流れを知りたく、参考文献として読んだ。
体系的で非常に読みやすく、わかりやすい。
当時の始皇帝の思想や思考、周囲の構造、社会的な立場などが詳細で、感覚としては一代で莫大な利益を持つことになった敏腕社長の話、のようだった。
面白いと思ったのは、始皇帝より前の時代の人々も、法や理性的(今の現代でも通用するような倫理観)な思想を持っていることだった。
諸子百家なども端的に表でまとめてあり、各思想がどこを目指しているのか、何を理念にしているのか、というのも頭に入りやすかった。
墨家が警備会社的なポジションにあり、その中で任侠が繰り広げられているのが、面白いと思った。
中国映画やそれらを舞台にした漫画、ゲームなどが流行している今、「その根源はどこからくるのか?」を入れるのにとてもおすすめできると思った。
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