あらすじ
※本書は、2017年10月に刊行された『絶対にミスをしない人の脳の習慣』を改題のうえ、加筆・編集し、刊行した作品です。
現代は、「集中力を発揮できる人がすべてを手に入れる時代」と言っても過言ではありません。
たとえば、5分刻みのスケジュールで週100時間働くというイーロン・マスクをはじめとして、現代社会を牽引する成功者たちには、類稀なる集中力を示すエピソードに事欠きません。
また、集中力は成功を呼び寄せるだけでなく、幸福をも引き寄せることが科学的にわかっています。
スポーツの世界では「ゾーン」、心理学の世界では「フロー」と呼ばれる「究極の集中状態」に入ると、人は圧倒的なパフォーマンスを発揮できるだけでなく、そのプロセスで多幸感に包まれるのです。
成功と幸福を同時に引き寄せる力。それこそが「集中力」なのです。
しかし、現代は、テクノロジーの進歩によって高い生産性を実現できるようになった一方で、その「副作用」として集中力を手に入れることが難しくなりました。
SNSの通知、マルチタスク地獄、睡眠不足で霧がかった思考……。
脳のキャパシティを超える情報やタスク、過度の刺激がデバイスからもたらされる今、私たちの集中力は常に奪われているのです。
そこで今回は、ベストセラー作家で精神科医の樺沢紫苑が、現代病とも言えるデジタルデバイスの乱用や情報過多による集中力の低下を防ぐための、科学的根拠に基づいた超実践的アドバイスを提供します。
本書で「ゾーン」に入る方法を身につけることで、日常のストレスや悩みから解放され、あなたの脳の高いポテンシャルを最大限発揮し続けることが可能になります。
※カバー画像が異なる場合があります。
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このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
読みやすくなかなかためになった。星四つ。
下記に付箋を貼った個所の要約を載せる(ゾーンとは高い集中状態のこと。忘我状態。):
28:いったん集中が途切れると、もとの状態に戻るまで15分かかる。
36:心が絶好調のときはゾーンに入りやすい。
41:予定を気にするとゾーンに入りずらい。
44:時間制限はチャレンジとなりゾーンに入りやすい。簡単な作業よりも、ちょいむずレベルが良い。
50:ど忘れや、てんぱっている状態は、ワーキングメモリが不足しているパソコンと同じ状態。タスクを整理し、あるいはメモリ増設すると良い。シングルタスクが基本。
70:音楽は作業的なことなら良く働き集中できる。然し創造的な内容ではマイナスに働きゾーンに入りずらくなる。
145-146:ホワイトボード仕事術。○時○分までに原稿第2章を書き終える、などのタスクを書く。すると認知的不協和が生じ、それを成し遂げていない自分に拍車がかかり、書いてあることを実行&完了させようとする。心理学的な作用。
162-163:100点を目指さず、30点あたりでもとりあえず、そのタスクを完了させる。そして何度も見直して、その都度60点、80点、95点、100点と、完全に持っていく。最初から完全を目指すと完成が遅れ、結局やりとげられなくなる。とにかく完成させ、その後見直す事。
171:メンタル疾患になる人は内省力が欠如し、自分をふり返れない人が多い。自分自身を見てフィードバックし、軌道修正することは、心を最高の状態にもっていく助けになる。
190-201:ハインリッヒの法則。ヒヤリハットのミス300件の裏には軽いミス29件があり、そして重大なミス1件がある。つまり、ヒヤリハットのミスを極力少なくすることが、軽いミスを防止し、重大なミスをさけることになる。
219-220:ボーとしていることは必要。デフォルトモードネットワークが働き、脳内の情報を整理している。わざとぼーっとする予定を組む。わざと電車の中で何もせず、課題について空想するときとする、など。
Posted by ブクログ
なぐり書きなので読みづらいと思いますが、
あくまで自分用メモなのでご容赦ください
勉強中や読書中、上司の話(長い説明の時)などに全然記憶できていないな…と感じることがあり、「その原因は集中力なのではないか?」と思い、この本を読んでみた。
根本的な原因解決に向かうための方法を、心理学的根拠に基づいて解説されているため、説得力があるのと同時に、簡単にできそうなことも多く書かれているため、ひとつでも良いからやってみよう!という気持ちになれた。
仕事でのタスク処理方法も多く、途中から「集中力アップと関係あるのか、、、?」と感じることもあったが、結局は環境の整理や生活習慣、思考など当たり前のようなことができていてはじめて集中力が高い状態を保てるのだと気付かされた。
読む前はコテ先のテクニックを求めていた自分がいたが、最後まで読んでみてかなり学びがあったのでこの本に出会えてよかった。
次は脳の活性化、記憶術などの本を読みたい
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以下、読書メモ
入力→思考→整理→出力の4つのプロセスで情報処理が行われている。
集中力の低下の原因は、
・1日のリズム、疲れ
・脳疲労、ストレス
・ワーキングメモリの低下
私自身、今は睡眠時間を十分に確保できているし、脳疲労やストレスもあまり感じていないが、
ワーキングメモリの低下を感じるため、脳(前頭前野)を鍛える必要がある。
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【私ができそうだと思った方法(脳トレ)】
・デュアルタスク(有酸素運動+脳トレ)をすることで高い脳トレ効果を得られる。
・電車の中では、スマホを使って情報収集するより、ボーッとして脳を活性化させる!アイディアも生まれてきて一石二鳥!情報過多になってしまっているのも軽減される(ワーキングメモリの整理)
・失敗したら「原因と対策」に集中し、負の感情は忘れる
・睡眠前の2時間はリラックスのゴールデンタイムにする(コルチゾールを増やさないため)
【私ができそうだと思った方法(仕事の効率化)】
・マルチタスクをしない(todoリストを書いて、今やっているタスクに全集中)
・音楽を聴いて集中力アップ
・人間は、集中力と注意力の高い状態90分→集中力の低い状態20分というリズムを刻んでいるため、休憩を適度に挟む
・「ミスしたらどうしよう?」ではなく、「ミスしたらこうしよう」を考えておく
【私ができそうだと思った方法(そのほか)】
・メモを取る(記者が手書きのメモを取る理由として、手を動かしている方が脳が活性化することを経験的に知っているから)
・メモを取るときは「重要なポイントを見極めて書き取る」
・セミナーや講座では「3つだけ、気付きを持って変える」という姿勢で聞くと学びが最大化する
・ミスや失敗した時にお酒を飲まない(催眠状態に近い状態で、ネガティブな発言を繰り返して「自分はダメだ」と無意識に自分に刷り込ませると自信の低下につながる)
・失敗したこそは運動し、すぐに寝る(30分の運動でコルチゾールは正常化する)
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コルチゾールを増やさないための方法は、睡眠時間確保。ストレスや疲労を長引かせない。特に夜にコルチゾールを増やすことが脳に悪影響のため、夜のゴールデンリラックスタイムは重要