あらすじ
『英雄だって、恋をする。』
それはそうだけど……、
「だからって童貞を奪った責任を取らされるとはね――…!!」
その日は、ラシェルにとって散々な日だった。
妹に恋人は寝取られ、家族もそっちの味方で妹が家督を継ぐという。
貧乏な家のために、今まで身を粉にして働いて
稼ぎの多くを入れていたというのに、だ。
あまりのことに酒に溺れていたところ、
世界を救った英雄のひとり・アルフレッドも、
貞操観念が強すぎるあまりに「聖女の逆ハーレムからあぶれた」と
安酒場でヤケ酒していたのだ。
お酒の力も手伝って、お互いの事情を話し合うふたり。
気付けばアルフレッドにプロポーズされ、
そのままの勢いでベッドイン!!?
「それじゃあ、婚姻届を出しに行こうか?」
「え?」
これは世界を救った聖女パーティーにいた
純粋だけれど愛が重い騎士様の恋――…
……に振り回されるヒロインのお話。
※この作品は『PRIMO Vol.30』に収録されています。重複購入にご注意下さい。
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クスッと出来ます
お酒の勢いでワンナイトしてしまった2人ですが、キラッキラで貞操観念がまともな、初めての人とは添い遂げたいアルと、責任は取らなくてもいいです、忘れてね、と言いたかったラシェとの初めての夜の翌朝のシーンから始まります。妹に婚約者を寝取られ、婚約を解消され、キャリアの道を進む気満々だったラシェですが、責任を取って結婚したいアルに押し切られ(?)、アルの大切な物を奪ってしまった責任を取って結婚を決意します。そして、アルと2人でラシェの実家に挨拶に行くのですが、ラシェへの酷い扱いは変わらず、文章だけで読むと、ヒドい、と思うのですが、そこでもシリアスではなく、クスッと笑えるところがあります。ところどころ、シリアスなシーンでも、クスッと笑えるこのノリが好きです。もちろん、アルの顔も性格も好きです。ラシェも十分外見は可愛いし、性格も可愛いです。続きは課金してでも読みます。
アルフレッドくんはさぁ、ほんとはBバージンじゃなくて、ヘタレて乗り遅れてただけなんか?
なんやその満足気ななドヤりっぷりw
何はともあれラシェルの実家襲撃は無事完遂されましたわねぇ。
婚姻届
アルフレッドは実は裕福なシャルリエ伯爵家の当主で、しかも勇者パーティーでの功績で侯爵に叙される予定でした。アルフレッドとラシェルは婚姻届を出す前に彼女の実家であるルフェーヴェル男爵邸へ挨拶に行きました。そして彼女の家族を前に、彼女と結婚することを告げました。彼女の妹アリエルがアルフレッドにすり寄って来ましたが、アルフレッドは無視しました。早くもざまぁという感じですが、何か横槍が入りそうです。