あらすじ
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僕はよく、ものをもらう。モンゴルの絨毯、鹿の角、大家さんの柚子、あの人の言葉……。もらったものは買ったものより捨てにくいし、何かをもらうと何かをお返ししたくなる。なぜだろう? もう会えない誰かや目に見えない何かとも、“プレゼント”でつながれる――。『ぼくのお父さん』『マンガ ぼけ日和』の矢部太郎が贈る、新作コミック。 ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
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Posted by ブクログ
インタビュー記事をみて、矢部太郎さん知らない方だがなんかしっかりしている方だなと思い、巻末に番外編的にパレスチナのことを書いた、外国で漫才?をして笑わせる仕事でイスラエルとパレスチナに行った、ということで今の状況に、なにか書き下ろされたというのを読んでそこだけよみたいと思い手に取ったら、今ハマっているモンゴルの絨毯モンゴルの思い出からのスタートでなんかうまく出会った本だなと思って感動した。
シンプルな線と言葉でえがかれた漫画なのだが、読み終わるととても壮大な文章を読んだような奥行きを感じた。まさにモンゴル人の旅の人をもてなし歓迎するところから、見返りや次のアクションにその相手とはつながらない、贈与、プレゼントが語られ
それはやがてめぐって贈与されるプレゼントされるのだ。最後のパレスチナとイスラエルの弾がプレゼントとなり地球一周して戻ることをこの半年願ってきた世界の人々、私、矢部さんもそうだろう。シンプルに数ページで表現される静かなプロテスト。
Posted by ブクログ
(2024.11再読)
ブックカフェで読んだけど駆け足だったので、じっくりと再読。
・プレゼントはお金では買えないもの(物自体は買えるものであっても)
・形のないプレゼントもある(優しさなど)
・思い出もついてくる
・もらうと返したくなる
・迷惑なプレゼントもある
・めぐってめぐりめぐって別の人へのプレゼントになることも(鹿の角がラジオのネタになりパーソナリティの心を慰める)
・プレゼントは捨てにくい
『プレゼントでできている』というタイトルには納得。誰かからのプレゼントに囲まれて生活している。ハンカチとか、人からもらったものだけでもう一生過ごせてしまいそうな気もする。たぶん、気持ちもそうなのかも?
お笑い芸人なのに、演技に「ペーソス」「悲しみ」を感じられてしまう矢部太郎。本作も、ほっこりテイストなのに、さびしくて切ない。