あらすじ
嫉妬感情にまつわる物語には事欠かない。古典から現代劇まで、あるいは子どものおとぎ話から落語まで、この感情は人間のおろかさと不合理を演出し、物語に一筋縄ではいかない深みを与えることで、登場人物にとっても思わぬ方向へと彼らを誘う。それにしても、私たちはなぜこうも嫉妬に狂うのだろう。この情念は嫉妬の相手のみならず、嫉妬者自身をも破滅させるというのに――。(「プロローグ」より)政治思想の観点から考察。
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Posted by ブクログ
「嫉妬」
苦しく、みっともない感情にどうしてこうも振り回されるのか。人々を揺さぶる「厄介な感情」を政治思想の観点から多角的に考察。
「嫉妬」「妬み」といったネガティブに思われている感情を歴史学者、思想家、社会学者たちはどう捉えてきたのか。
いろいろな切り口や観点を提示してくれていて、とても面白かった。
民主主義の土台となる観念のひとつに平等意識というものがあるが、そもそもこの平等意識は嫉妬感情と表裏一体の関係でもある。
生きにくい世の中の解明だけでなく、嫉妬の業の炎に燃やされかけているわたしの気持ちも解明できた。