あらすじ
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“ダンチュー先駆者”の一人である著者は、「料理とは愛情ではない。技術である」と言い放つ。なるほど、日常の家庭料理にいちいち愛情に介入されては、美味いものも不味くなり、迂闊に食べちゃいられない。まずいものはまずいと言いたかった諸君、まず、その前に自らも台所に立ってみることをおすすめする。超初心者のための男厨料理入門、超指南書。(※本書は1999-09-30に中央公論新社より発売された書籍を電子化したものです。)
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Posted by ブクログ
おおむね『料理の四面体』と近いことが書かれていると思う。レシピ本のような実用的ものではないが、「日々の食事を作る行為としての料理」をどう捉えたらよいかがわかると思う。
むしろこの本や『料理の四面体』で述べられている基本的な考え方を理解して実践すれば、あまたのレシピに溺れることを避けられるはず。レシピに忠実に作ろうとするあまり、調味料の計量にばかり気を取られたり、食材を無駄にしてしまったりする男性は多いのではないか。
その点著者は、調味料はちまちま計らずに味を見ながら足していけばいいとか、完成品ありきで食材を買うのではなく、材料と調味料の組み合わせでどんな料理を作れるか考える訓練をしろと言っている。これらはとても有益な視点だと思う。自分も10年ちかく一人暮らしをしてきが、最近になってやっと目分量を許せるようになった。するとずいぶん気楽に自炊ができる。
それから炊飯器に対する考え方にはとても共感できた。いわく「あの、ほとんど単一の目的にしか使えないデッカイ電気釜は台所のスペースの敵ではないのか」。特に一人暮らしの狭い部屋にとって、炊飯器は邪魔で仕方ない。自分ももう数年前に捨てた。とはいえ、鍋で炊くのは面倒だし、なにより時間がかかるので、レトルトご飯しか食べないのだが。
全体的に著者らしいユーモアのある文章でおもしろいのだが、カッコを多用するのはどうも読みにくいなと思う。