あらすじ
シカゴもパンデミックに晒されていた。ワクチン接種後もマスクを手放せず、友人とハグもできないことがヴィクにはつらかった。多くの人が先の見えない状況にいらだち、その鬱憤は移民へと向けられていた。ある日、シナゴーグの壁が傷つけられる事件が起きて、ヴィクは夜間の見張りを依頼された。見張りを終えた帰り道、ヴィクは瀕死の少女を発見する。2年ぶり待望の新作〈V・I・ウォーショースキー〉シリーズ第21作。
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Posted by ブクログ
探偵ウォーショースキーの22作目。
ワクチン接種が進んでいるものの、まだまだコロナ禍のシカゴ。
湖岸の岩場でミッチが見つけた少女は足に火傷をした上に虫の息だった。
無事病院に運ばれたのもつかのま、
警官が訪ねてきた後に逃げ出してしまった。
成り行きというか、必然で行方を探すヴィク。
一方、ロティに頼まれて破壊活動が行われないかと見張っていた古いシナゴーグは、
窓が割られ壁に落書きをされてしまうし、
父親が厄介ごとに巻き込まれていると少年が訪ねてきて、
子供の頃に近所に住んでいた家族のもめごとに巻き込まれる。
いつもの通り、少女と少年に手を差し伸べ、
関係者に聞きまわったり、少女が監禁されているのではと家宅侵入したり、
川に飛び込んだり、弾丸の嵐をかいくぐったりと暴れまくるヴィク。
だが今回は、
被疑者でもない市民に暴力をふるうこともいとわない悪徳警官を敵に回し、
危険度は高い。
(下巻へ)