【感想・ネタバレ】再生・日本の人事戦略 失われた30年を取り戻す実践手法のレビュー

あらすじ

人的資本経営でも、また過ちを繰り返すのか。
はやりの人事制度に振り回された30年が、日本企業の競争力を奪った。
「日本の人事」を再生する方法を、現場を知るコンサルタントが明快に語る!

グローバル人事、コンピテンシーモデル、ジョブ型人事、そして昨今は人的資本経営。
この30年間、新たな「人事制度ブーム」が登場しては取り入れられてきた。
しかし、結果が出たとはお世辞にも言えない。

人事マネジメントの世界でも、やはり「失われた30年」だったのである。
なぜ、うまくいかないのか。
本書ではその失敗のメカニズムを明らかにし、新時代に対応できる人事システムの再構築について語る。

【本書で掲げる5つのアジェンダ】
1 ジョブ型ありきではない人材戦略
2 お金だけではない人への投資
3 会社の付加価値増につながる「報酬引き上げ」
4 見えることではなく、「見るべきこと」を見える化する
5 人事部門を再活性化する

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

日本の人事制度の特徴とメリデメ、今後に向けた改善ポイントが分かる本。ただ、人事部採用課経験から見ると、経営層、事業部トップ層、人事部門の全てが同じ認識を持たないと変革は難しいように感じた。

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2025年01月01日

Posted by ブクログ

日本の従来の人事戦略について様々な社会変化を踏まえ、変革の時は来たとして経営戦略と人材戦略の動機が取れた。本当の意味での人的資本経営を必要と唱える本。人的資本経営を、常に将来のビジネスモデルとのすり合わせを繰り返し、人材に求められるスキルや能力もその都度再定義しながら人材の成長スキルアップを仕掛けるもの、と捉え、これまでの日本型人材マネジメントのどういったところに課題があり、どういった変革が必要なのかを整理しており、非常にわかりやすい内容だった。
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かつて多くの日本企業は終身雇用前提とした新卒一括採用や職能ベースによる相対的に細めの昇格運用を導入する一方で、一定年齢を超えてからは逓減する長期決済型の賃金システムといった日本型人材マネジメントを運用し、ゼネラリスト人材で企業経営を支えてきた。

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2024年06月30日

Posted by ブクログ

どちらかといえば先進的大企業の人事施策の実例を挙げながら、人事制度改革を目指す会社や担当者に参考になる情報を与えてくれる本。特に人事部門の発言力の強化に向けての著者の思いがあふれていて、読者に伝わってくる。

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2024年05月24日

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