【感想・ネタバレ】私が愛した余命探偵のレビュー

あらすじ

その真実に、きっと涙する――。
洋菓子店で起こるささやかな事件が、二人の未来を照らし出す。
六年間、夫の闘病生活を支えた著者。亡き夫に捧ぐ、勇気をもらえる愛の物語。


「今日はどんなお客さんの話?」
西荻窪にあるコイズミ洋菓子店で働く二葉には、腹部に肉腫を抱え長期入院中の夫、一星がいる。
一星は大のケーキ好きだが、禁食のため空腹と暇を持て余しており、いつしか、二葉が店から持ち帰るささやかな謎を解き明かすことが二人の楽しみとなった。
幼い女の子が香りを頼りに一人探し続ける「楽しいお菓子」とは?
実家を出た娘の誕生日ケーキを毎年購入し、記録し続けた亡き両親の真意とは?
そして、謎に隠された様々な想いに触れた二人が選ぶ未来とは――。

「ほどなく、お別れです」シリーズ著者、渾身の書き下ろし。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近読んだ本で1番心に残った
記憶を消してまた読みたいし、消さなくてもまた読みたい。

自分が医療に関わっているからこそ、緩和ケアを受ける患者さんとその家族にとって1日1日がどれだけ大切なものかを感じて、尚更涙が溢れた。
先が見えなくても、幸せな記録残して、幸せに居ることがどれだけ心の安らぎになるのか、と考えさせられた。

私は病気を受け入れた2人のシーンがとても好きで、お互いを思いやるからこそすれ違っていた2人が、心が重なったなと思った。
幸せだけど、どうしてもとても悲しい話。病気に向き合うってこういうことだよね、悲しくも思った。

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2024年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感動した。感動した。これほどまでに感情が震えたお話はかつてありませんでした。『私が愛した余命探偵』の題名からすると、読む前に命と尊さを感じる予感がしました。特に印象に残ったセリフが「こっちだって同じ心境だったからね。でも、君のおかげで一星は必死に生きようとしてくれている。本当にありがとう二葉さん」そして読んでいてケーキが食べたくなりました。特に「クレームブリュレ」と「コイズミ純白ロール」でした。物語に反しますが一星に長生きして欲しかった。あなたも読んで震えて下さい。感涙して下さい。

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2024年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やはりタイトルの通り余命ということで、悲しく辛い空気感はありつつ、その中でも生きている時間想いあっている2人。
でもやっぱり辛い…。

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2024年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

西荻窪のコイズミ洋菓子店で働く二葉の夫・一星は病気で長期入院中。食事も取れず病室で過ごす一星は二葉がコイズミ洋菓子店で出会ったお客さんにまつわるちょっとした謎解きを楽しんでいた。
「におい」を頼りにケーキを探す女の子、洋菓子店の前を老犬と散歩する老婦人、病院内のカフェで誰かを待ち続ける男性、40年間以上に渡るバースデーケーキのアルバムを持ってきた女性。
はっきり答え合わせができない謎も含まれてはいるけれど、悲しい結末などはない。結末も二葉が前向きになれるエンディングでよかった。
人見知りで厨房から出て来ない、マッチングアプリで出会った女性を何時間も待った末にすっぽかされるなど、シェフがいいキャラをしていた。シェフにもいい出会いがあってほしい。

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2024年08月23日

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