【感想・ネタバレ】凡人のためのあっぱれな最期 古今東西に学ぶ死の教養のレビュー

あらすじ

妻ががんで逝った。61歳、1年あまりの闘病生活ののちの早すぎる死だった。家族が悲しみ、うろたえるなか、妻は、嘆かず恨まず、泰然と死んでいった。それはまさに「あっぱれな最期」だった。決して人格者でもなかった妻が、なぜそのような最期を迎えられたのか。そんな疑問を抱いていた私が出会ったのは、「菫ほどな小さき人に生まれたし」という漱石の句だった。そうか、妻は生涯「小さき人」であろうとしたのか――。妻の人生を振り返りながら古今東西の文学・哲学を渉猟し、よく死ぬための生き方を問う、珠玉の一冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近、死ぬとき私はどうしているか、どう死に近づいていくか、を考えることが多い。妻を亡くした音楽評論家が、「妻はどうしてあっぱれな最後を迎えることが出来たのか」を解きほぐしていく。
怒りっぽく、人に文句を言うことをためらわない性格だった妻。その妻が人に精神的な負担をかけず、逍遥として死を迎える。
中盤の、哲学的、音楽的な死の分類は本筋とは少し離れ冗長さを感じた。
また、抗がん剤治療で意識が混濁しコミュニケーションが取れないこともあったが抗がん剤治療を止めると正常に戻る、というところ、深く考えさせられた。これが私だったら…?

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2024年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

祖父が亡くなったこともあり、何かに縋る思いで手に取ってみた。
著者の奥さんが亡くなる描写はリアルで、少ししんどくなった。
内容は、奥さんの紹介がほとんどで、読み物としては面白かったが、求めていたものはあまり書かれていなかった。
一方で、自分を特別と思わなない、ということは大事だと思ったし、大きな気づきを得ることができたと思う。
以後の生活に活かしていく。

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2024年07月05日

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