あらすじ
驚き、震えよ! 鮮やかな論理と、その論理から溢れ滲み出す怪異。小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの『怪談』に、柳広司が挑んだ! 「雪おんな」「ろくろ首」「むじな」「食人鬼」「鏡と鐘」「耳なし芳一」――。“謎”と“恐怖”が奇跡的に融合し、名著が現代に甦る! 柳広司だからこそ書き得た、異色のミステリー。
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Posted by ブクログ
読みやすくて、すぐ読んでしまいました(._.)
元の話をよく知らないので、結末がしっかり明かされないのが、すこしもどかしいですね
一番怖かったのは[鐘と鏡]でした
読後感はどんよりしてるんですが、読んでて楽しかったですね
Posted by ブクログ
まるで、いつもの挨拶を交わして一日が始まるかの様に物語の幕は開く。
(あぁ、いつもどおりの朝じゃないのに…)
(この後、悲劇が待ってるんだ…)
胸はドキドキ。
でも、物語はあくまで淡々と進んでいく。
それぞれのタイトルからは
お馴染みのストーリー展開と、オチをついつい想像してしまう。
>ろくろ首 >耳なし芳一 >雪女 …
答え合わせのように、
現在進行形の物語の上に、解答を重ねるような読み方にはなってしまうとは思うけど…
怪談とは不思議なものだ。
そのうす暗い道を行くのなら、待ち受けているのは『悲劇』だとわかっていても、歩きだしてしまう。
かつて、何度も歩いた事のあるはずの道だとしても。
恐怖って言うのは、理屈じゃあ割り切れないものですね(^^♪
Posted by ブクログ
怪談というタイトルなので、一応ジャンルはホラーにするべきか・・・。
別に怖くはないし、怪談っぽくもないです。
なので、あまり怖いものは苦手な私的にはちょうど良かった。
ラフカディオ・ハーンへのオマージュとの事ですが、舞台は現代だし、普通にライトなホラーミステリーだと思って読んで面白い感じ。
短編集なので、あっという間に読めてしまいます。
Posted by ブクログ
2014.6.14
小泉八雲 怪談 の現代版アレンジ
どれも面白かった!
ゾクリヒヤリニヤリでウヒャーってなる 笑
•雪おんな
サイコパス⁉悪の教典 思い出した…こわっ
•むじな
現代だとこうなるのか…イヤだな
•ろくろ首
ホラーだよホラー‼ ゾっとした
•食人鬼
…読んでキモチワルくなった…うへっ
•鏡と鐘
コレだけ原作を知らないのでなんともだけど、娘が怖いよ〜
•耳なし芳一
巡り巡っても 人ならぬ意志が動いたようで…ギャってなった
今夜は怖い夢 見そうだ…泣
Posted by ブクログ
古典怪談をモチーフにしたミステリー。
「食人鬼」が一番好み。
きちんとオチが用意されていると安心して読める。
現代の怪談は、ほとんどが人間の狂気によるものなのではないかと思った。
それもまた怖い話だ。
Posted by ブクログ
小泉八雲の怪談を下敷きにしてたミステリー短編集。
下敷きの怪談を知っていると、ミステリーのぞくぞくと、怪談のぞくぞくが融合してなんともいえない。
「むじな」が好きかな。下敷きの方は愉快犯なんだけどね。繰り返しの怖さがあると思うんですけどね。
それを予想させるヒキがいいです。
Posted by ブクログ
ラフカディオ・ハーンへのオマージュということだが、独特のひねりが効いていて面白いと思った。背筋が寒くなるような怖さはないけれど、現代の日常でも起こりそうな内容になっていて妙なリアリティがある。この人独特の説明調の文章が若干鼻に着くけれど。
Posted by ブクログ
ラフカディオ・ハーンの『怪談』のオマージュ作品6編からなる短編集。
どれもミステリー仕立ての怪談で舞台は現代なので
リアルに感じられて怖かったです。
「ろくろ首」は最後の2行にゾッとしました。
Posted by ブクログ
ラフカディオ・ハーンの怪談をモチーフに書かれた現代の怪談。
そんなに怖くはないな・・・と思って読んでいたのだが、
「鐘と鏡」は部屋の温度が下がったような気がする作品だった。
Posted by ブクログ
おもしろかった。
やはり柳さんは外れないなあ。
けど、ちょっと手にするのを躊躇したのは表紙の色合いが気持ち悪かったから。
まあ、「怪談」とゆー題名にはぴったりだったが。
なんだろう、緑と朱色ってなんかうぎゃーって感じ。
そして一番ぞぞっとしたのは「雪女」かな。
題名からして女性の方になにかあるのか、と思いつつよんでたので、
おおっ、そうくるかあっと。
人ほどオソロシイものはない。
あ、あと鏡、も。これも、そうくるかあって思った。
おもしろかったのは「耳なし芳一」
名前からしてそのまんまなとこが笑えた。
設定をそのまま現代にもってきてて、一番ハーンの怪談っぽい。
彼はなんとか逃げ切れた感じだけど、これでおわりじゃないよ、的な
終りがちょっと怖くておもしろい。
柳さんは、こーゆーリメイク的なものうまいよなー。
あーでも結城少佐もまた読みたいー。
Posted by ブクログ
ラフカディオ・ハーンの怪談にちなんで創作された短編集。しょっぱなの「雪おんな」で、ぞくっときて、その後の「ろくろ首」「むじな」「食人鬼」「鏡と鐘」「耳なし芳一」とどれも粒より。強いて言うなら「鏡と鐘」が今いちだったけど。この著者はやっぱり、ストーリーテラーとして一流と思う。
Posted by ブクログ
-白と黒の、音のない世界。
降りしきる雪の中に一人佇む白装束の女。この世に存在するはずのない何者か-
なぜ彼女に目を惹きつけられたのか分からなかった。
パーティーで出会ったコンパニオンの白い顔に浮かび上がる過去の亡霊・・・
怪談をモチーフにした短編集。
雪女や耳なし方一など、そのつもりで読んでいるとうまい具合に裏切られる。淡々とした語り口から、じわじわと背筋が寒くなってくる感じ。
やはり一番怖いのは、人の心。
Posted by ブクログ
柳広司氏の本も初めてならば、ラフカディオ・ハーン氏の元本も読んだことがなく、わずかな聞き知りだけだったけど、大変面白く読みました。あからさまな恐怖でなく、じわじわ~と背筋にくるような日本的な陰に籠った話は元ネタを知らずとも満喫しました。特に、昨今のワイドショーをにぎわすネタを想像させる「鏡と鐘」や「食人鬼」は好き。。。だった。
Posted by ブクログ
ラフカディオ・ハーンの「怪談」をモチーフにした6つの短編集。読みやすくて面白かった。「鏡と鐘」が一番面白かったかな。自分が自殺した後の復讐を遺書として残すなんて。生きてるうちに復讐すればよかったじゃん。なんで父を探したんだろう。復讐をしてもらうためか?しかしこれの元の話を知らないという・・・。「雪おんな」はある意味、一番現実的。「むじな」も。むじなみたいな展開、絶対罠にはまっちゃうわ。
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きっと怖いんだろうなあと思って読んだんですが、
やっぱり怖かった。
幽霊的な怖さだけじゃない、人間の怖さも含まれているところに、体の芯から怖がってしまいました。
Posted by ブクログ
季節的にはちょうどよかったようで。小泉八雲の「怪談」を現代風にしたもの。ミステリーなので、怪奇現象というより、人の怖さが強調された感じ。人間の心の疾しさが時に何でもないものを怖いものに見せてしまうということ、そして、本当に怖いのは生きている人間だということ。一番シンプルで怖かったのは「むじな」か。
Posted by ブクログ
雪おんな、ろくろ首、耳なし芳一…。鮮やかな論理とその論理から溢れ滲み出す怪異。小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの「怪談」を、現代の物語として描き直した異色のミステリー。
さすがに柳広司の手によるだけあって、辻褄があった短編に仕上がっているとは思うけど、小泉八雲の「KWAIDAN」にあった怖さがないのが残念だった。換骨奪胎には違いないが、出来上がったのは「怪談」ではなくやはり「異色ミステリー」というのが正解かと。
(C)
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小泉八雲の元のは、ちゃんと読んだことないんだな。
読みたくなりました。ニヤってしたのは、「耳なし芳一」
「雪おんな」男の方が、悪いんだっけ?
Posted by ブクログ
『怪談』独特のおどろおどろしさは無くなっているものの、それとはまた別の怖さが溢れ出しています。
中でも「ろくろ首」のラストの台詞にはゾクッとしました。「食人鬼」と「鏡と鐘」はオリジナルを知らないのですが、どちらも怖いと言うよりは嫌な読後感。
全体的にはそれなりに楽しめたけれど、ガツンとしたインパクトには欠けるかな…。オリジナルの『怪談』を知らなければ、普通のミステリ短編集としても楽しめる一冊になっていると思います。
Posted by ブクログ
柳さんは本当に小噺うまいなぁーと思った。
怪談ってタイトルだけど、怖かったり怖くなかったり。お話としてはみんなよくできている。「ろくろ首」と「食人鬼」がゾッとしたな。
Posted by ブクログ
小泉八雲の『怪談』を現代版にアレンジした短編集。
『最初の哲学者』みたいな感じで、元ネタをそれほどいじらないまま書かれたものかと思いきや、今回思いっきりいじられてました~。
とあるパーティー会場で出会ったコンパニオン。その女に目を惹かれたのはなぜだったのか・・・「雪おんな」
駅を出てすぐ刑事に呼び止められた医師。彼の犯行はなぜ発覚したのか・・・「ろくろ首」
残業帰り、夜道で泣いてる女に声をかけた男の運命・・・「むじな」
レッドデータに載る希少動物の肉を保管する倉庫。タレこみを元に駆けつけ、応援が来る前にリスト作りに取り掛かった刑事二人組。首のうしろに光る緑の輪・・・「食人鬼」
嫌がらせの宅配便に悩まされる女性。とうとう探偵事務所に相談しに行ったが・・・「鏡と鐘」
ビジュアル系ロックバンドのボーカル・ヨシカズ。執事風の男に導かれるまま、連れて行かれたその先は・・・「耳なし芳一」
今回は以上の6編(「ろくろ首」はどこかのアンソロジーで既読)。
どれも元ネタは風味程度で、ほぼ柳さんオリジナルのぞくっとするミステリになってます。
どれも話の終わりのその後を想像して、さらに怖くなってしまう作品ばかりでした。
Posted by ブクログ
小泉八雲の怪談話をモチーフとして現代版に置換した作者お得意のオマージュ連作集。怪談ではあるが、超常現象とかホラーというよりは、人間といういきものがお化けや妖怪に勝るとも劣らない怖いものであるというのが、落ちとなっている。残念ながらベースの八雲の作品の内容を覚えていないので、何処のどの部分が反映されているのかが、個人的には分からないので、オマージュものの楽しみが半減してしまったのは残念。覚えていない自分が悪いのだけれどね。