あらすじ
伯爵家の令嬢であるアイリーンは自信がなくなっていた。なぜなら、彼女の婚約者であるケネスに、いつも否定されていたからだ。今日も古典詩に関する解釈が違うことで怒られ、謝ろうとしたその瞬間──とある声が聞こえてきた。
『今日も安定のクズっぷり。いっそ清々しいね! なーにが教養だよ。まずその鼻毛を整えてから言えよ、このハゲが』
声の主は、レン。日本という国で生きていたが死んでしまい、いつの間にかアイリーンの中にいた幽霊らしい。
彼と話すことで、どんどんケネスの異常性に気づくアイリーン。ケネスの洗脳と支配から解放され、自分らしい人生を歩みだす!!
さらに変わっていく彼女の前にユージーンという男性が現れ……? アイリーンは、今度こそ幸せを掴めるのか!?
幽霊の言葉でDV婚約者から離れ、幸せを掴んでいく令嬢の物語。
感情タグBEST3
面白かった。
2部構成になっていて、多分後の方は後から付け加えたのかな?でもこれが無いと物足りなくなって⭐も少なくなるし何より単行本化出来ない。これまた後半が良いんだ!
幽霊のレイが生まれ代わって前の記憶が無い、そしてレイの前世の幼なじみの友達が記憶を持って転生している。こんな設定凄く好き! 読めば分かる!楽しかった。
みんなそれぞれの幸せに導かれ
一人娘のアイリーンは婿入り予定の婚約者に精神的DVを受けていた。婚約者の言うことに従わなければいけないと思い込まされていたが、“レン”という男の人の“声”と話すうち自身の状況を冷静に見ることができた。無事に婚約を解消し、その後恋した相手と結婚。子供も授かり幸せになる。
チートもスキルも望まない無欲な転生者。その魂が美しい。
神からすれば人の時の2年など誤差の範囲で、あっても無くても変わらないと思えるのだろうが、たった2年でも人にとっては大事だと訴えた事は響いてくれただろうか。最後にそれだけが気になった。