【感想・ネタバレ】奇岩館の殺人のレビュー

あらすじ

孤島に立ついびつな形の洋館・奇岩館に連れてこられた日雇い労働者の青年・佐藤。到着後、ミステリーの古典になぞらえた猟奇殺人が次々起こる。
それは「探偵」役のために催された、実際に殺人が行われる推理ゲーム、「リアル・マーダー・ミステリー」だった。
佐藤は自分が殺される前に「探偵」の正体を突き止め、ゲームを終わらせようと奔走するが……。

密室。見立て殺人。クローズド・サークル――ミステリーの常識が覆る!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

お金持ちのクライアントが"探偵"役となり、実際に殺人事件が起きる中で推理をしていく。そこにバイトとして"佐藤"という役を与えられた男が舞台となる奇岩館で"探偵"役を推理し生き残るために物語を引っかき回していくという物語。
「不謹慎なエンターテインメント」と書かれているとおり、人の命の感覚が本当に軽く、嫌になりそうな感覚に成りながらも、運営側の小遠間を中心にトラブルや予定変更に右往左往しながらなんとかミッションを遂行するという姿がコミカルで物語のサイコパス性が中和されている感じも有り、とても良いバランスだと思いました。そして普通のクローズドサークルミステリーとは違い役割が与えられ、探偵も主人公側からすると"敵"であるため、その人の推理もしなければいけないところがとても複雑でした。親友を亡くした佐藤が敵の会社にスカウトされるという展開で、ここからどうなるのか、続編があるようなのでそちらも読んでいきたいです。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
佐藤:小野賢章
山根:関智一
榊:石田彰
御影堂雫久:楠木ともり
小遠間:平田広明
香坂:斉藤貴美子
真鍋:興津和幸
白井:茶風林
天河怜太:岡本信彦
蒲生日々子:早見沙織
船長:土師孝也
九条雅:朴璐美
カー:村瀬歩
盤崎:戸谷菊之助

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2025年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

探偵遊戯。それはミステリー好きの金持ちたちの道楽。しかも実際の「死」を伴う……

オーソドックスなクローズドサークルのミステリーだと思って読み始めたからだいぶ面食らった。
運営側が必死で舞台を整える事件の裏側の描写は不謹慎だけど結構微笑ましく感じたし、上役の理不尽さに辟易とする現場の悲哀みたいなものも共感できた。

主人公も主人公で、推理ドラマの中に急に放り込まれた何も知らない一般人みたいな存在だけど、実は登場人物の中では一番のミステリーオタクで洞察力も鋭く、数々のトラブルでシッチャカメッチャカになっていくシナリオの瑕疵によく気づく運営にとっては迷惑なやつで、読んでいるこちらもどちらかというと運営に感情移入してしまい「これ以上首突っ込まないでくれよ……」とうんざりしてしまった。

こういった作られた殺人事件の推理をするという話は私は今まで読んだことがなかったので非常に新鮮で楽しませてもらった。
次作の「バスカヴィル館の殺人」も楽しみである。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者初読。パイセン本。いきなり解決編からスタート。んん?と思いながらも読むとどういう事なのか薄ら分かってくる。高額な報酬を受け取る事で顧客が望むシチュエーションの舞台を用意する「探偵遊戯」は実際に殺人が行われるため警察の介入も難しいほどの海外の孤島で行われる。そこには「探偵役」や「ヒント役」など運営側から派遣される人員と闇バイトで募集される「殺され役」や「犯人」が存在する。そこで「探偵役」が最初に殺されてしまったからさぁ大変。まるでミステリーができるまでの裏側を見ている様な気分になって面白かったです。

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2025年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2025-1

〈佐藤〉はとある事情があり、「探偵」役のために催される殺人遊戯に「旅人」役で巻き込まれることに。なんとか生き残るためにも、「探偵」に推理をしてもらい事件を終わらせようとするが──。

なかなか面白かった。〈佐藤〉と一緒に推理しつつも、運営側の事情もちらちら垣間見えるので、そちらにも感情移入してしまった。
ナレーションじみたところに違和感があったんだけど、最初私たち“読者”に向けてなのかなって思っていた。小説のなかで読者に向けた、こういう演出はあんまり好きじゃないんだよな〜と思ってたら、まんまと騙されてました。
ミステリー好きで沢山読んだり、映像作品も観たりしてるけれど、私の推理は詰めが甘い(笑)。

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2025年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公がどうなるのか続きが気になってすぐ読み終わりました。今までに読んだことのないタイプのミステリーだったのでミスリードに綺麗に引っかかりました。結末は予期できず、とても楽しめました。
以下ネタバレあり
ヒロイン死ぬんやぁと思った。
主人公が舞台中の死をどう回避するかってストーリーかと思いきやって感じだった。
ライターになるのはちょっと主人公ハイスペックすぎじゃない?とは思う。

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2025年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古き良き、由緒正しい読者への挑戦状は、我々「読者」ではなく観客に向けられたものだったのか…。
変則型の叙述ミステリではあるけど、主人公のパンチが弱い。実はミステリマニアのキレモノとか最後に分かってもな…。チームに組み込まれてシナリオ作るのも良いのではないかと思うけど、友人の安否を心配して乗り込んで、事実を知って怒ったあの設定はなんだったの?!

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人とモブ視点で進む物語。犯人を当てたい人には向かない。
他の人も書いているが、佐藤が好きになれず(中盤以降)。続編でも出てくるのなら読みたくはないかも。

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2025年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

茶番すぎて…
こんなんに大金払った観客は満足したんだろうか。
私ならもう少しいい台本書ける気がする。
次は私でどうですか?

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2024年08月30日

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