【感想・ネタバレ】空にピースのレビュー

あらすじ

東京郊外の公立小学校に新しく赴任したひかりは衝撃を受ける。ウサギをいじめて楽しそうなマーク、ボロボロの身なりで給食の時間だけ現れる大河、日本語が読めないグエン。これまでの経験がまるで役に立たない現場で一人一人と向き合ううち、いつしかひかりは子どもたちの真の輝きを見つけていく……。新米教師の奮闘と成長に心震える感動作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

藤岡陽子さんの作品は3冊目。
教師になり5年めの澤木ひかりが、問題を抱える水柄小学校6年2組の、新しい担任になった時から約1年間の奮闘記。

子どもは、親を選べない。
家庭に入れば、子どもにとって親はすべてだと思う。子どもは過酷な状況でも、なんとか順応しようと試みるものだ。
ひかりのクラスには、学校給食で命をつなぐ子どもがいる。私は(たくさん食べてたくさん眠る)は子どもの特権だと思っている。もし日本のどこかでおきていることなら悲しすぎる。

子どもは先生も選べない。
理不尽なことをされても、抵抗できない。
自分のことを真剣に考えてくれる先生を、どこかで探している。

そこに「光」がさす。ひかり先生の存在だ。
ネグレクト、発達障害、児童虐待、外国人児童問題、小児性愛、次々と起こる問題を持ち前の行動力で突き進んでいく、ひかり先生は頼もしい。

「神様、この世に生まれたすべての子どもたちを幸せにしてください」
ひかり先生の言葉はやさしく尊い。

どんな状況においても、子どもには未来があり、可能性を秘めていると思う。

今、小学校の教師は激務だと聞いた。
子どもたちの笑顔のためにも、先生にはいつも元気でいてほしいと願うばかりだ。

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2024年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

各所で泣かされる物語でした。
ロンがサウの給食を増やした場面のいざこざ…切なくも皆の優しさに溢れてて涙です。

子供が変わろうとしても結局、親が障壁になる…
切ない事実ですね。。
でも、「先生」の影響力ってやっぱり大きいと思う、大変だろうけど頑張って欲しい!世の中の先生たちを応援したくなる、そんな本でした。

澤木先生の真っ直ぐさに、若さを感じ、
エピローグに先生を辞するとあった相庭先生ですが、先生不足の世の中、根本的な考え方がまともで優秀な先生には教師を続けてもらいたかったと思った。

0
2025年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ



ネグレクトや虐待、貧困や不法在留など様々な問題に直面する小学校六年生の子供たちを救おうと、その担任の先生が孤軍奮闘する。

こういう系の本は苦手かも?と心配していたが、担任教師であるひかりの考えや行動は決して押し付けがましくなく、純粋に子供たちを心配する愛情ゆえなので、自然にひかりを応援する気持ちになれた。

絶望とも言える程の苦難の中、少しずつ光が見えてくるラストは圧巻で心が暖かくなり、目には涙が溢れた。

新年の1冊目、よい本を読めて幸せ。

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2025年01月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

真っ直ぐな主人公に好感がもてた
現実でもこんな問題が重なれば
先生は本当に大変

救いがあるとすれば
子どもたちが素直で優しいこと…

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2024年06月11日

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