【感想・ネタバレ】一気にわかる!池上彰の世界情勢2024のレビュー

あらすじ

パレスチナ紛争勃発で、アメリカのウクライナ支援停滞を狙うロシア。
世界が混沌の度合いを深める今こそ、予兆を厳正に見極める目が重要になる。
世界各地を取材し、やさしく明快なニュース解説で定評のあるジャーナリストが、国際情勢を「世界一分かりやすく」解説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

アメリカ大統領選や、ロシアによるウクライナ侵攻、緊迫する中東情勢などの主要な国際情勢のトッピクスを分かりやすく解説する書籍となっています。

特に面白かったのは、ロシアによるウクライナ侵攻や中東問題の背景を解説した項目でした。
以下に簡単な内容の紹介をしたいと思います。
【ロシアによるウクライナ侵攻の背景】
❶ロシアやウクライナのルーツは8世紀に誕生したルーシという国だった。
❷このルーシという国は12世頃に諸公国に分裂し、東側に領土を広げていったロシアとウクライナに分かれた。
❸17世紀頃ウクライナは東側をロシアに、西側をポーランドに支配された。それから西側には多くのロシア人が住むようになり、言葉もロシア語が使われるようになった。東側ではウクライナ語が使われた。
❹1917年ロシアが革命により崩壊しソ連が誕生した。このソ連によりウクライナは併合された。
❺1991年ソ連が崩壊した。それにより併合されていたウクライナも独立した。
❻近年ウクライナは北大西洋条約機構(NATO)に接近する動きを見せていた。 それに対しロシアは自国の安全保障を脅かされたと感じていた。そのためにロシアは自国の安全保障を守り、またウクライナ東部に多くいるロシア人を保護するためにウクライナに侵攻した。
【中東問題の背景】
もともとパレスチナにはユダヤ人が住んでいたがローマ帝国の侵略を受けてユダヤ人たちは世界中に離散した(ディアスポラ)。
その後ユダヤ人のいなくなったパレスチナには今のパレスチナ人と呼ばれる人々が入植した。
その後ときは進み第一次世界大戦時にはパレスチナはオスマン帝国の支配下にあった。
イギリスは敵国であるオスマン帝国を弱体化させるためにパレスチナ人たちに対して土地の領有を認める代わりにイギリス側の味方をするように求めた。また同じようにユダヤ人に対してもパレスチナの土地に領有を認める代わりに味方をするように頼んだ。またまた同じようにロシアやフランスに対してもパレスチナの土地の割譲を認めていた。
イギリスとの約束通りに第一次世界大戦後からユダヤ人によるパレスチナの入植が始まった。それは第二次世界大戦時にホロコーストが行われたことで加速した。
パレスチナではパレスチナ人とユダヤ人による衝突が多発するようになった。そのために国連はユダヤ人の入植地を新しくパレスチナに作った。しかしそれはアラブ諸国の反発を招き中東戦争へと発展した。

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2025年08月14日

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