【感想・ネタバレ】スペースのレビュー

あらすじ

前作『魔法飛行』で生涯最大の冒険を経験した入江駒子は、その余波で風邪をひきクリスマスを寝て過ごすことに。けれど日頃の精進ゆえか間もなく軽快し、買い物に出かけた大晦日のデパートで思いがけない人と再会を果たす。勢いで「読んでいただきたい手紙があるんです」と告げる駒子。十数通の手紙に秘められた謎、そして書かれなかった“ある物語”とは? 手紙をめぐる《不思議》にラブストーリーの彩りが花を添える連作長編ミステリ。伸びやかなデビュー作『ななつのこ』に始まる、駒子シリーズ第三作。/解説=光原百合

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ネタバレ

さすが北村薫好きを公言する作家。出だしのお節の話が本当に北村薫っぽい。フードプロセッサーの描写が北村薫のテフロンのフライパンに関する描写(「私」シリーズの「夜の蝉」だったか?)に共通するものを感じる。
これから、いよいよ謎解き、と分かるときは一気に読みたい。だからその雰囲気が分かるのは本当にありがたい。

2章は瀬尾さんに駒子が出した、手紙。はるちゃんへの手紙である。
瀬尾さんへの謎の提示のためミスリードがある。

はるちゃんへの手紙を書いたのが駒子だと思わせている。
ウサギさんが愛ちゃんだと思わせている。実際には愛ちゃんはクジャクさん。
ふみさんがネコさん。けっきょくウサギさんが誰なのか、私には分からなかった。
しかし愛ちゃん、結構えげつないことをする。
まどかさんを置いてきぼりにしたのは愛ちゃんが主犯だ。駒子はそれを知っても大丈夫なのだろうか。ふみさんが入ることによって、落ち着いた、とはあったが。

そして瀬尾さんはじれったい。
手紙のやり取りだけだからかもしれないけれど、じれったい。
このような進み具合だから、いいのかもしれない、とも思うけれど。

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2024年04月24日

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ネタバレ

前半は女の子に宛てた手紙。
後半は送り主の女の子目線のお話。
(間にまた、仕掛けが入るが。)

最初置いてけぼり感があって、もやもやしながら読み進めるが
再読すると、散りばめられた伏線にナルホド、と。

タイトルのスペース、余白 というキーワードも物語の核になっていて、
時系列を確認する為シリーズ1作目も読み返したくなる。

シリーズ1作目に恋バナ好きな方はきゅんきゅんするのでは、という感想を抱いたが、
今作もなかなかな運命的展開でした。
出会いが無い、とよく言うけれど、出会いは溢れているけれど、出会い方が重要なのかもしれない。。。
若しくは出会いを一瞬にするか、特別なものにするか、惚れやすい子がこの才能が特化しているのではないだろうか。。
またしても、やはり中高生の女の子に読ませたいな、と思った。

主人公の見え方は他人の目を通すとこうなるのか、と驚き。
友人も、やりすぎでは。。。
『同じとき、同じ場所にいて、同じ空気を吸っていても、やはりそれぞれの世界は全く違うのだと、何だか不思議な気持ちになる。』

また、手紙の送り主の子の 仲良かった子と疎遠になる水を足していったスープのたとえ話になるほど、と。
矢印の太さが違う、若しくは違って行ってしまう事を考えると、仲が続いている子がいることは奇跡なのかもしれないな、と。

4月で新生活を始める子にも読んで欲しい。

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2018年04月05日

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ネタバレ

まどかがはるかに送る手紙の淡々とした日常の様子、自分が学生時代に戻ったように引き込まれました。
徒然なるままに書き続けたような本当に些細な出来事なのに、作者の文章力でおもしろおかしい気分で読みすすめていました。
駒子ちゃんを客観的にまどかの目線から綴っているところも面白かったです。駒子ちゃんは他のお話ではものすごく頭の良い子というイメージがあるのですが、客観的にはとても天然っぽい天真爛漫な子という印象に見られているんですね。

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2015年03月15日

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ネタバレ

スペース、バック・スペース の2作。
駒子シリーズなんだけど、主役の話よりも2作目の方が印象に残った。手紙は結構退屈だったんだけど、読み進めて行くと、冴えない手紙の理由がわかる。
シリーズ一作目から少しずつ色んなことがリンクしていて、こう繋がるのかーと終盤一気に面白くなった。

誰にも嫌われてなくても、誰の一番でもない。たった一人の誰かにとっての一番になりたい。そうなんだよね。

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2014年02月05日

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ネタバレ

スペース。
確かに今までも星や宇宙を二人でみる場面が何度かあったこのシリーズ、でもこのタイトルって?
いつもの駒ちゃんのトボけたような日常に急に挟み込まれた「はるちゃん」宛の手紙。
「本を読んでいると、物語を書く人の頭の中って、まるで混沌とした宇宙みたいだってよく思います。完成稿に辿りつくまでに、どれほどたくさんの空白が埋められ、言葉が選ばれ捨てられていくのかしらね。考えるとめまいがしそう。
私ね、ちょっと思ったの。今の私って、まるで選ばれなかった場面みたいだって。
最近、どうして自分は今、ここにいるんだろうって、ふと思ったりします。間違った場所にいるような気がしてならないの。」
前作でもこんな台詞があったな。
でも、所々に違和感。
そしてこの手紙が瀬尾さんと駒ちゃんの間のスペースをちゅっと縮める。
最後のシーンにヤキモキしながらも駒ちゃん、ガンバッタ!とガッツポーズしてしまった。

そのまま二人に新たな展開?と期待して開いた「バックスペース」は駒ちゃんと瀬尾さんはほとんど出てこない。
でも、第三者からみた駒ちゃん達が新鮮。前章でも出てきたみる事ができるのは人の一部分という言葉がここでも生きる。
瀬尾さんの名前にニヤニヤし、二人のお話と並行にあった物語を堪能した。

「生きていればきっと、逃げ出すよりほかに道がないときだってある。遮二無二突進していって、その結果無惨に衝突するよりは、回れ右して逃げ出す方がずっといい。
一度打ち込んだ文字を、バックスペースキーでなかったことにしたっていいじゃないか?
少しくらい、後戻りしたっていい。やりなおしたっていい。まったく別な、新たな文字を打ち込むことだってできる。」

今までのシリーズではほんのり、ぼんやりとしてきたテーマが今回はくどいくらいガッツリ前面でちょっと戸惑う。
相変わらず読後の余韻も最初から読み直したくなるつながりっぷりも好きだけど。

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2014年02月04日

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ネタバレ

入江駒子

駒子の母

駒子の姉

駒子の妹

駒子の弟

瀬尾

はるか

マリモ

クジャク

ウサギ

多香子

工藤

駒井まどか

愛ちゃん

マホ

リエ

ミユキ

ハヤミ

アンナ

雅美

八重樫春一

宇佐美

高瀬

隼水

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2025年09月01日

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ネタバレ

駒子シリーズ、三作目。

見知らぬ子宛の手紙が延々と続くから興味が持てず、だいぶ読み飛ばしてしまった。
自分で謎を解いてやるぜという気概を持ち合わせていないので、最後まで読んでから改めて手紙部分を中心に読み返した。

再読なのに、まるで覚えてなかった。
一度目も流し読みしてしまったのかもしれない。

垣間見るだけじゃなく、もっと瀬尾と駒子のことが読みたかった。
はるかとまどかのことも。

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2025年04月21日

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ネタバレ

駒子シリーズ3作目

前二作から間が空いているしどうかなと思ったがとにかく読みやすかった。読みやすいは褒め言葉ではないとする向きもあるようだが、するする気持ちよく文章が入ってきて物語に引き込まれた。正月支度という地味でかつ家の中の賑やかな雰囲気がわかるところから始まるのも良い。

先に後半の話をするが、今まで駒子の友達として出てきていた愛ちゃんが怖い、めちゃくちゃ怖い。

自分が固執している友人(駒子)とこれから親しくなりそうなきざしのあるクラスメートに対して、大学のある神奈川から遥か離れた研修旅行先の岩手で集合時間をわざと遅く教える、点呼に間に合っていないのを知るとわざわざ居るように見せかけバスに乗り遅れさせる。携帯も無い時代の話でこれはものすごく怖い怖い…。展開的にこの乗り遅れ事件が「運命の出会い」となるのでスルーされてるけど、ここがほんとに怖かった。お金持ちでわがままだけど魅力的なかわいいこ、のはずだったんだけど…。

3作目なのでつくりはわかっている、その上で手紙が長い長い。これが駒子の書いた手紙ではないことはすぐわかるので、つまり誰とも知らない人が誰とも知らない人に出した手紙を延々読まされるのがしんどかった。内容から姉弟姉妹宛の手紙かなと推測したが双子のいれ代わりトリックにたどり着くとまでは思わなかった。しかしミステリの双子って大体入れ替わるか殺されるかしますね。

瀬尾さんと駒子もちょっと進展しそうでなにより。しかし前作の茜さんの時も感じたのですが、筆跡ってそんなに気にならないものだろうか。茜さんのときはともかく(名前だけを、しかも一瞬しか見ないだろうし)、瀬尾さんは駒子の手紙を何度も読み返しているだろうに、一瞬でこれを書いたのは駒子ではないとわかってしまうのでは…。照れ隠しの可能性?(無いと思う)

スペース、を受けてのバック・スペースは中編の種明かし編として面白かった。外から見た駒子がどう見えるかもわかったし。やはり天然不思議ちゃんか…。痴漢と本の話は嫌な気持ちを追体験できたし駒子もまどかもいい子だなと思った。

ところで、あんにゃ、は兄とか兄さんではなかろうか…。あと方言ってそんなにピンポイントで単語だけは出ない気がする。

次作では駒子の弟さんの進路が決まっているだろうか。無事に桜が咲くといいですね。

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2025年01月29日

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ネタバレ

最新刊の駒子シリーズのoneを読んで、本棚から引っ張り出して久しぶりに読んだ。
駒子シリーズとしては、これは3作目に当たるのだけどすっかり内容は忘れていて…
おかげで新鮮な気持ちで読むことができた。

そして、多分前もそうだったと思いますが、自分の思い込みの視点で読み進めていたことに気がつき、視点を変えてもう一度読み直すと、いろいろと腑に落ちることがあり、すっきりできた。
そう、視点を変えてもう一度読むと、またストーリーの違う側面が見えてきて面白かった。

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2024年06月17日

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ネタバレ

駒子の短大時代のクラスメイトの話。駒井まどかとはるかという双子が主人公とも言えるが、それを大きく包んで駒子と瀬尾さんの存在がある。劇中劇のような花巻置いてけぼり観光バス案内エピソードは面白かった。

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2024年02月22日

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ネタバレ

ミステリとしては、読後のそうきたか感はあるが、過去作の期待値からすると、それほど驚くこともなかった。

正直、前半は長い日常シーンに飽きかけもした。

後半、駒子を客観的視点から見ることになり、こんな子の本を今まで読んでいたんだな、と爽やかな気持ちになれました。
少しの驚きと、今まで見守ってきた駒子がこんなに良い子だったんだ、と安心するストーリー、がこの本だと思う。

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2016年11月21日

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