【感想・ネタバレ】諦めないオーナー プロ野球改革挑戦記のレビュー

あらすじ

「オーナー視点から見た現代プロ野球史」が誕生!
オリックス・バファローズ前オーナーの宮内義彦氏が34年間のオーナー生活で感じた喜び、悔恨、そして夢……。
強いけど赤字? 黒字だけど弱小? どっちもダメだ!

“野球万歳!”
オリックス球団のオーナーを34年間にわたって務めたオリックス シニア・チェアマンの宮内義彦氏。野球という競技を愛し、自らも草野球チームでプレーしてきた宮内氏がオーナーとして球団や球界の改革に挑み続けた間、日本のプロ野球史に残る様々な出来事があった。

阪神・淡路大震災による被災やイチロー選手の活躍と渡米、近鉄バファローズとの球団合併に端を発した球界再編、そして長期低迷からのパ・リーグ3連覇につながる復活劇……。オーナーである宮内氏は、絶対に諦めなかった。球団の成績も経営も。

「諦めないオーナー」としての全軌跡と、勇退した今だから言えるプロ野球の発展に向けた私案の数々。プロ野球の「オーナーの視点」が見えてくる1冊です!

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Posted by ブクログ

宮内義彦氏は、平成実業界の屈指の経営者。野球好きであることはおそらく間違いないのだが、プロ野球界再編問題に揺れた時期に、当事者としてもオーナー側の重要な役割位置にいた人で、その人のオーラルヒストリーには、大変高い価値がある。松田耕平は故人だし、ナベツネも堤義明も重光昭夫もおそらく今後著書を出すことはないだろうから、オーナーから側の正史。一読せざるを得ない。

球団を買う、強くする、イチローが出てきて出ていく、失敗する、連覇する強豪になる、というところとか、自分語りはものすごく野球好きなおじいさん感出てて、(勝手に冷酷な人間だと思ってるけど)愛嬌がある、そこもまた凄み。

1935年生まれで出版時に89歳。手伝う人も多かろうが、この年でこれだけ書きたいものを書けるのは、やはり稀代の傑物。1リーグ化の構想と断念、夢の日本球界MLB参画計画など、この人は数値と論理に基づく大きなスケールの戦略を建て、その時期のキーパーソンと合意し、実行していくのがやはり異常に得意なのだなと納得。

(勝手に私が想像している)弟子の南場智子氏も日本一を達成した。今後は彼女を中心に、プロ野球界を発展させてほしい。

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2024年11月06日

Posted by ブクログ

熱いなー
優れた経営者ということは
何となくは把握していましたが、
これだけ野球愛が強いとは
知りませんでした。

会社の宣伝のための球団でしょ?
と思っていたが、
それはあながち間違いではなかったようで、
そういうのも赤裸々に書いてます。
でも、それだけではなかったのですね。
経営者としての視点でのプロ野球論。
面白かったです!

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2024年11月03日

Posted by ブクログ

ミスタープロ野球ビジネス

■概要
オリックスの元オーナーである宮内氏による球団経営との関わりを自ら記した内容。
・阪急→オリックスへの買収、
・監督人事
・震災と神戸残留
・球界再編と大阪移転
・独立経営≒黒字化、vs成長&勝利の難しさ
・プロ野球全体への提言
などがまとめられている

期間に渡りオーナーを務めただけではなく、オーナー会議へのコミットという点でも、オーナーの中では特筆すべき方。長嶋さんがミスタープロ野球なら、宮内さんはオーナー界・ビジネス面のミスタープロ野球と言えるだろう

■評価
思っていることをより鮮明にしてもらえた、経営者として、球団オーナーとしての考え方が臨場感を持って追体験できたのが良かった

■感想

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2024年09月26日

Posted by ブクログ

34年間プロ野球の球団オーナーだった経営者視点からの野球ビジネス。
阪急ブレーブスの衝撃の身売り。買収したのはリース会社のオリックス。あれから既に34年が過ぎたのは驚き。オリックスもブルーサンダー打線からイチロー、仰木マジックその後の低迷を経てパ・リーグ3連覇。
独立採算を目指し試行錯誤する中からGM制選手の育成へとシフト。交流戦やパ・リーグ一括での放映権の譲渡など。オーナーの果たした役割は実に大きい。
選手や監督からとはまた違った経営の視点からのプロ野球史。

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2024年07月04日

Posted by ブクログ

オリックスのオーナーを30年以上勤めていた宮内義彦の自伝。

オーナー会議は35年間皆勤だったらしく、球団経営への愛と情熱を感じた。
何より、ここ数年成績で結果を出しているので、説得力があった。

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2024年05月31日

Posted by ブクログ

オリックスバファローズのオーナーを長く務めていた宮内さんが、自身の球団運営を振り返る一冊。
ブレーブス買収の経緯から、最近のオリックス3連覇まで、時代を追って当時の考えや出来事について記述されている。
買収当初は広告宣伝の代わりに考えていた球団保有が、徐々に考え方を変えていった経緯を正直に書いているという印象。以前の自分を明確に間違えていた、と言っており、この年齢の社会的に成功した経営者がそのように言えるのは素直に凄いと思った。
もう少しいろいろと踏み込んで書いて欲しかった気はするけれど、とても興味深く読むことができた。

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2024年05月06日

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