【感想・ネタバレ】中陰の花のレビュー

あらすじ

自ら予言した日に幽界へ旅立ったウメさんは、探し物を教えてくれる“おがみや”だった。臨済宗の僧侶である則道はその死をきっかけに、この世とあの世の中間=中陰(ちゅういん)の世界を受け入れ、みずからの夫婦関係をも改めて見つめ直していく──現役僧侶でもある著者が、生と死を独特の視点から描いて選考委員全員の支持を集めた、第125回芥川賞受賞の表題作。人口2万人の小さな町で、人目をしのんでひっそりと働き、暮らす女の日々を描く「朝顔の音」を併録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作は僧侶・おがみや・医者・宗教体験を語る人など主張がそれぞれ食い違いそうな、垣根をこえた登場人物が出てくるが、フラットでどちらにも寄らない結末なのが良かった。でも和尚には和尚の誇りと確固たる禅の教えがあり、そこは揺らがない。無理に感動的に仕上げたりしないところが好み。
光となって物凄い速さで極楽浄土に向かうの、なんか縁起いい感じがするな〜とか、亡くなるその瞬間は苦しまないって本当かな〜とか、法事で説法を聞いている時に似た感覚で読んだ。

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2019年01月04日

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