【感想・ネタバレ】鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」 セブン-イレブン式脱常識の仕事術のレビュー

あらすじ

ハーバードを始め、欧米の名だたるビジネススクールで、トヨタ自動車と並んでしばしば教材となる日本企業、セブン‐イレブン・ジャパン。セブン‐イレブン方式とも呼ぶべき「タンピンカンリ」は、今や世界用語になっている。鈴木敏文流経営学のどこが卓越しているのか。その醍醐味は、世間に流布する数多くの「本当のようなウソ」を見抜き、われわれの気づかない顧客や市場の「真実」を掴むところにある。本書は、鈴木氏が指摘する数々の「本当のようなウソ」をそのユニークな発言の中から抽出し、氏の語る「真実」を読者にわかりやすく紹介する。それは、今の時代に本当に求められている仕事の仕方、真の「仕事術」を示すことでもある。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「顧客のためにではなく顧客の立場で」、「ウォレットシェア」、「顧客の期待度を高め、応える」、「仮説・検証」、「川モデルより井戸モデル」、「ものわかりのよい上司では業績に結びつかない」、「対話レベル」、「素直に考え当たり前のことを行う」

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2022年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

消費は経済学ではなく心理学で考える。
本当のような嘘を見抜く。
合理化は、経費を減らすことではない。経費を減らして利益が増えるのは縮小均衡になるだけ。
中長期的な数値目標は持たない。つじつま合わせになるだけ。
多様化の時代、ではなく画一化している。
富士山型の売上グラフから、茶筒型に変わった。

客のため、と顧客の立場で、では意味が全く異なる。
顧客の立場で考えると、自分たちには都合が悪い。
ノウハウ本は過去の成功体験に基づいている。成功体験はやり方は参考にならない。

真似をするほうが楽、は本当のような嘘。価格競争に陥るだけ。
経営とは顧客のロイヤリティを高めるもの。単品管理もそのため。
顧客は飽きる。飽きる商品を毎日提供する。
顧客の期待度はどんどん高まるもの。
消費者が既に買ったものはもう売れない、は本当のような嘘。欲望にはきりがない。
携帯の支出のためにモノを買わない、は本当のような嘘。新しいものを生み出していないから。
市場調査は本当のような嘘を生み出す。
顧客は今ないものは欲しいとは言えない。何が欲しいかはわかっていない。だから仮説を立てて検証する。

仮説を立てて挑戦する。仮説を立てないのは仕事をする気がないのと同じ。
失敗を恐れない。個人の想いの投影でいい。
人間は理想を追い求めているときのほうが安定しているもの。

試食サービスは試したいという顧客心理を読んだもの。
顧客とはわがままで矛盾したもの。
ヨーカ堂では、おでんはパックに入ったほうが売れる。セブンイレブンでは自分で選んだ方が売れる。

会社に慣れる、はダメ。いいことではない。顧客の立場を忘れる。
温度が同じでも、夏と冬では感じ方が違う。社内から見るのと社外から見るのでは違う。玄人にはならない。

顧客ニーズの捉え方=川モデルと井戸モデル。顧客は川の反対側にいるわけではない。井戸のように自分と同じところにいる。=顧客のために、ではなく顧客の立場で。
主客一体で顧客心理の深い世界で直感する。

日本では知行一致が強さの秘密。アメリカは知行分離。現場は考えない。

日経新聞の読み方、が売れるのは、情報を発見できていないのではないかという不安から。自分の考えをしっかりもたないと情報に左右される。
情報を鵜呑みにしない。

物わかりの良い上司は業績に結び付かない。
毎週火曜日に全国のOFC会議をする。常に新しいマーケットニーズを探ること。

人間は自分の問題となると保守的になる。コサバティブ。完売は善、ではない。機会ロス。

スーパーの経験者はコンビニを始めてもうまくいかない。値下げをして売り切ることを目標にする。

今の顧客は迷っているのではない。確認したい、意識が強い。
勉強は過去の経験をなぞるだけ。勉強しても答えは見つからない。あるいはできない理由を探すことになる。

必要以上の機能を付けない。セブンイレブンのATMは安く作れた。手段が目的化すると必要以上のものを作りたがる。

憧れの会社に入ると無意識のうちにしがみつきやすい。
会社にしがみつかないからこそ新しいことをやれる。

みんなが反対することはたいてい成功し、いいということは失敗する。

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2022年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ヨーカ堂とセブンイレブンの経営戦略を元に鈴木氏の見解を述べているため説得力がある。
<キーワード>
・変化の時代には先行情報に基づいた思いつきの方が大切になっている。
・顧客の心理
・情報のウラ取り→仮説→実行のサイクル(PDCA)
・対話
・店舗のタイムマネジメント
・仕事=「場所×時間×人間関係
・共創
・情報を持たない人間に対しては相手も情報を提供しようとしない
・顧客は”迷っている”のではなく”確認したい”意識が強い
・会社にしがみつこうとすると決断力がそがれる。

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2012年01月18日

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