あらすじ
十勇士が、真田家の将来を賭けて戦う「上田城十番勝負」。真田家は豊臣につくか、徳川につくか。関ケ原の行方を占うこの勝負は、伊達政宗の乱入によりさらに負けられない勝負になった!!霧隠才蔵、由利鎌之介らが、達人刺客に挑む!!はたしてその決着は!?
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Posted by ブクログ
前巻に引き続き十番勝負が続くが、この手の展開の定石として途中で変化が起きるのは普通だが、勝負そのものは崩さずに殿と勇士の関係が重要なこの作品において殿の役割を持たせる展開が非常に面白い。残りの勇士もしっかり戦闘で活躍するので状況を変革させつつも見たかったものを残してくれている印象。
ただ、表紙にも使われている鎌之介の活躍が戦闘で直接の活躍ではなくなっているので鎌之介のファンは苦々しく思うかもしれない。今後の展開で活躍が望まれる所か。
戦闘の描写も動きを細かく分けて描いているのでこれまでで一番面白いかもしれない。達人である新キャラの圧倒的な強さをどこか幻想的な演出で見せるのも魅力的だった。
次の展開も面白そうな要素が用意されての引きなので期待したい。
新人女中・はこべという関係者以外から見た十勇士を描く幕間も興味深い。