【感想・ネタバレ】不都合な相手と話す技術 フィンランド式「対話力」入門のレビュー

あらすじ

「伝えることは難しい……」。人は親兄弟でもなかなかわかり合えない。ましてや他人ともなると相手が何を考えているかわからず、どう話をしてよいか迷うときがある。国や文化の違いがあると、コミュニケーション自体がとれないこともある。我々にとって「伝える」ということはそれほど難しいことなのだ。著者がフィンランド大使館員として勤務したフィンランドは安定した経済や卓越した教育法で、以前より注目を集めている。子どもたちに対して小さい頃から、論理的に考え、「なぜ」を基本にコミュニケーションを図る訓練が小さい頃から行われているからだという。そのフィンランドで長らく勤務した著者が、国際コミュニケーションの見地からどう話すか、どう伝えるかの「伝える技術」を説き明かす。『週刊東洋経済』の好評連載「わかりあえない時代の“対話力”入門」の待望の書籍化。

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Posted by ブクログ

フィンランドの大使をしていた経験から、価値観を共有できない相手とのコミニュケーション=対話について詳細に教えてくれる。
これまで、価値観を共有できない相手とはコミュニケーションが取れないのではないかと考えていたのだが、
相手には相手の価値観があるという大前提から開始せよと筆者は言う。
確かにお互いの価値観が簡単に共有できない場合も多く、そのような相手だからこそ対話が重要なのである。
今まで敬遠していた相手とも少しは腰を据えてコミニュケーションを取ろうかなと思わせてくれました。

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2013年10月26日

Posted by ブクログ

奥深い対話論。

小手先だけのテクニックが書かれているんだろうな、と予想しながら読み始めてみると全然違いました。
まず、1冊を通して完全に「対話」に対してどう向き合うかについて書かれています。交渉術などを期待していると少しガッカリするかもしれません。
日本の国民性と海外を比べた時の対話の比較などについてはとても納得して話を読めました。日本の対話が海外と違うからって劣っているわけではないのです。
さらにロジカルシンキングや価値観の違いの話まで「対話」を通して広げています。

期待していなかった分もありますが、想像以上に面白い内容でした。

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2013年03月02日

Posted by ブクログ

非常に実用的な本だった。
価値観を共有してない相手と対話し問題解決をはかる方法を学べた。
おぼろげにこうするべきかなあと思っていたことをはっきりした形で示してくれたように思った。

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2012年03月11日

Posted by ブクログ

ある方が推薦されていたので読んでみました

すごく自分の感性にぴったりくる内容で読みやすかったですし、とても参考になりました

本のタイトルからすると、「自分の苦手なタイプの人と話す」ということを想定しているのかなと思いましたが、単にそれだけの話ではなかったです

多種多様な価値観を持つようになってきた社会の中でいかに対話を進めていくべきかが書かれています

この本での中で一番印象深いのは、「他人のことは分からない」というところからスタートすることです(エンパシー)
ただ、分からないからといってそのままにするのではなく、分からないからこそ互いの主張を明確にして、お互いの違いを認識していくことが対話だというところです

普段の日常会話では、ついつい分かった気になってしまいますが、見えている部分はほんの一部にしか過ぎないということを意識していく必要があるんですね


言葉で表現できることに限界があっても、また自分の知識や経験を越えて理解することは難しくても、諦めずに対話を続けていかないといけないということがよく分かりました


ちなみに本書での言い方をすると、この本を読む際にも安易に分かったつもりにならず(自分の知識や考えとは違うことを前提として)、自分との違いを意識しながら読まないといけないのでしょうね
そういう意味で私ももう一度読み直した方がいいのかもしれないですね


沢山の人に読んで欲しい一冊だと思いました
お勧めします

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2011年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

経済誌の連載記事を書籍化。
あとがきはない。
相手のことはわからないという大原則のもと、
対話力入門は人間の防衛本能闘争本能を感情のものと説明し
さらに発展していく。

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2013年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

同じ言葉の意味の「幅」が対話を阻害する大きな要因に。
自分と相手の目の前に存在しているものだからといって、相手にとっても「存在」しているかどうかはわからない。
自分と相手が同じ言葉を使っているからといって、その意味の「幅」が同じかどうかわからない。
わかりあえない状況を見いだして、実感することが対話力習得の第一歩。
言葉の意味の捉え方が明らかに違うことを認識し、その違いを認めあえるか、何らかの合意形成に向けて論点を絞れるか。

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2012年04月29日

Posted by ブクログ

学生時代、週刊東洋経済で一番好きだった北川氏のコラムを書籍化したもの。

小さい頃から、何となく日本人的な慣習や常識に違和感を感じていて、そのモヤモヤの正体とそれに対するあるべき姿勢を明示してくれたコラム。初めて読んだ時の衝撃は今でも忘れない。

ただ、技術というよりは姿勢や意識の問題で、「じゃあ日本で暮らす自分が今すぐ実践できるか??」というと実用性は低いし、私生活に役立たせることは難しいかもしれない。

でもこういう意識を持っておくことは、個人的には凄く重要だと思う。

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2011年09月11日

Posted by ブクログ

フィンランドの教育法や、コミュニケーションに詳しい北川さんの本。

個人的にはエンパシーという概念に関心がある。
ただ結局、自分の経験を積まないと、実感として分からないなぁ。

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2020年04月03日

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