あらすじ
パリからロンドンに向かう定期旅客機が英仏海峡にさしかかった時、機内を蜂が飛びまわり始めた。乗客の一人が蜂を始末したが最後部席には老婦人の変死体が。そしてその首には蜂の毒針で刺されたような痕跡が残っていた……大空を飛ぶ飛行機という完全密室で起きた異様な事件。居合わせたポアロが調査を開始する。
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Posted by ブクログ
雲の中での死、つまり飛行機の中での殺人の物語。
最初に殺人があり、順に謎解きをする、
探偵ものの基本的な構成。
ポアロに興味がない人には、面白みにかけるかもしれない。
小型の飛行機が、都市間を飛び回っている状況が理解しやすかった。
具合を「工合」という文字を使っていて、最初は違和感があったが、辞書を調べると、そういう表記もあることが分かりました。
Posted by ブクログ
1935年のポアロ中期作。『ABC殺人事件』の前なのか。日本では『ドグラ・マグラ』が発表された年だと思うと、意外と我が国のミステリーも先進性があるというか本国イギリスに健闘しているな。
【ネタバレのようなものあり】
列車内では飽き足らなくなったのか、遂には天空で殺人事件が起こる。メイントリックはその綱渡り的な面も含めて実にホンカクミがあって好感が持てた。吹き矢とハチのアイデアはミスリードとして十分に機能している。
ただ人物関係でよくやるアレは流石に食傷ぎみだ。いくら当時の戸籍制度・身分制度・捜査手法が杜撰でも、流石にこれを見逃すことはないだろうと思う。『オリエント急行』と同じように、捜査編もかなり退屈。
Posted by ブクログ
文中にある『黄と黒の毛羽立った絹のようなものが結びついている』凶器の毒針の説明がいまいち掴めませんでした。
題名は何度か変わっていますが、雲をつかむ死という訳がぴったりで好きです。
Posted by ブクログ
空の上、いわゆる飛行機の中で起こる
謎の毒殺事件。
密室状態の中で起きる事件であるから
犯人は絞りこめるはず…であるのに
乗客は曲者ばかり。手かがりは、機内に残された
猛毒を塗られた吹き矢の針…
トリック的には、少々無理やり感が否めないが
個人的には好きな作品。
吹き矢と言うものが、とても珍妙で
気に入っている♬
吹き矢て…w
そんなものを、機内で吹いて殺そうとしたら
目立って仕方ないだろうと、頭の中で想像すると
面白くてしかたなかった。
いつの時代の、どこの土地の人間なんだろうwとかw
そういった意味でも、楽しい作品でした。