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Posted by ブクログ
<目次>
序章 神風と近代史
第1章 日宋貿易とクビライの構想
第2章 文永の役の推移
第3章 弘安の役の推移
第4章 竹崎季長の背景
第5章 『蒙古襲来絵巻』をよむ
第6章 その後の日元関係
終章 ふたたび神風と近代へ
<内容>
元寇(蒙古襲来)について、淡々とした筆致ながら従来の説を撫で切りにしていく。神風は吹かなかったし、現地の武士はそうしたことは考えてなかった。日元両軍とも「神風の吹いた」翌日も戦っていた…。そして、『蒙古襲来絵巻』の有名なシーンが書き足しであったという説も否定する。絵具で結構書き換えていると(一部江戸時代の修復での塗りなおしはあったらしい)。そう思いながら考えると、著者の言っていることも一理ある。元寇の扱いは難しいと感じた。