蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実

蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実

ビジネス・実用
946円 (税込)

4pt

電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。

鎌倉中期、日本は対外戦争を経験する。二度にわたる蒙古襲来(元寇)である。台風が吹き、文永の役では敵軍が一日で退散し、弘安の役では集結していた敵船が沈み、全滅したとされる。だが、それは事実なのか。本書では、通説の根拠となった諸史料の解釈を批判的に検証。戦闘に参加した御家人・竹崎季長が描かせた『蒙古襲来絵詞』ほか、良質な同時代史料から真相に迫る。根強い「神風史観」をくつがえす、刺激に満ちた一冊。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実
  • タイトルID
    :
    1471334
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年11月30日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    12MB

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蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『ゴースト・オブ・ツシマ』をプレイしたことをきっかけに蒙古襲来に興味を持ち、初学者でも理解しやすそうな新書である本書を手に取った。

    蒙古襲来については教科書レベルの知識しかなく、台風が来たことによる幸運な勝利という印象を持っていたが、それが正確ではないことがわかった。

    歴史学の素人にとっては難しい箇所も多かったが、蒙古襲来の実態を一通り知ることができ、興味深く読むことができた。

    0
    2026年08月05日

    Posted by ブクログ

    前半に文永・弘安の役の推移、後半に蒙古襲来絵詞によって竹崎季長の行動を解説するという構成が読みやすい。また、捕虜となるも日本で裕福になったモンゴル軍兵の存在や従来の説への反論・新解釈も面白い。蒙古襲来絵詞の解説はネットでカラー画像を見ながら読むことをお勧めします。

    0
    2024年10月27日

    Posted by ブクログ

    旧来の通説の根拠とされた諸史料を批判的に検証し、蒙古襲来の実像を再構築する内容。史料の読み直しのみならず、考古遺物や地理・気象条件も考慮に入れた検討過程や、竹崎季長の背景考察、蒙古襲来絵詞の史料評価など興味深い点が多かった。

    0
    2023年04月20日

    Posted by ブクログ

    元寇の表から裏側まで、その詳細な経緯を学ぶことができます。前半では様々な文献資料から、その時に実際は何があったのか。タイトルにもありますように「神風」はあったのか。を知ることができます。後半では、実際に戦に参加した人が残された資料を元に、その人の立場に即した流れをつかむことで、リアルに元寇を知ることができます。また今日に残る現場の遺物を紹介されることで、この元寇を様々な角度から学ぶことができます。
    「神風」について、嘘ではないが、真実ではない。読んでよく考えれば冷静に理解できることが、あの戦争のときには出来ていなかった。この悲劇を繰り返さないために、事実を知ることの重要性として本書の価値は高いと思います。

    0
    2018年11月06日

    Posted by ブクログ

    疑われることもなく『孫引き』されていた定説を、資料を丹念に読み解くことで否定していく。これはとても研究者として誠実な姿勢で好感が持てる。

    もっとも、何故そこまで誰も定説の誤りを指摘出来なかったの?と言う疑問はとても残る(力のある人が主張していたからと言うことが示唆されていたが…)

    ただし、「学界の定説を疑問視し、実証的に通説を否定していくことを使命」とまでいくと、それはそれで『先入観』ではないのか?という疑問は残る。

    まあ、それはそれとして、絵巻を読み解いていくことで、文永の役、弘安の役の実相に迫るのが主題であるのだから、絵巻のカラー写真は入れて欲しかった。

    元寇が『神風(台風)で船が沈んだから勝ったんやで』なんてのが嘘っぱちなのは、まあ常識の範疇でわかっていたが(勝っている侵攻軍は、橋頭堡を確保して内陸に侵攻しているわけで、空の船が沈んでも軍は滅びない)悪天候なんて関係無く、その後も戦いは続いていたのね。やはり。

    一番の驚きは、日元関係である。
    戦争なんてなかったかの様に交易が行われていたとは、驚きである…

    0
    2018年10月28日

    Posted by ブクログ

    通説である「神風史観」を痛烈に批判する一冊。
    今も君臨する1931年(昭和)の池内宏「元寇の新研究」を丁寧に反証する。「神風史観」は時代の波にのって、他の学者の批判を抑えて、アカデミズムを含めた世の中にひろがり、神風特攻にも利用されたのだろう。

    0
    2018年03月11日

    Posted by ブクログ

    従来の「神風史観」の問題点を指摘し、新たな解釈を提示した一冊。元寇が起きた背景からその後に至るまで詳述されている。

    著者の服部秀雄氏は、従来の元寇論が神風を前提としているため、史料を誤読していると指摘。その上で、九州~京都までの情報伝達のラグ、潮の流れ・干潮も踏まえ、史料を再検討している。筆者の主張に沿うように史料を独自解釈していると感じられる部分もあるが、その多くは納得できるものである。
    文献史料のみならず、『蒙古襲来絵図』や鷹島海底遺跡の調査記録も参照しており、特定の分野に留まらない視野は参考になる。

    神風ではない元軍の撤退要因、元寇の背景にある日本の硫黄・木材資源の存在、元軍を襲った嵐が与えた日本への被害、高額な『蒙古襲来絵図』を竹崎季長が製作した理由など多様な視点が提示されている。学校教育などで学んだ「元寇像」とは違った、新しい理解を得られる一冊である。

    0
    2026年10月10日

    Posted by ブクログ

    台風もしくは暴風雨は確かにあった。ただ勝った理由はそれだけではないだろう。その後も戦闘は続いて日本は辛勝だった。と言ったところか。歴史上の出来事をしかも1200年代なんて、正確に把握する事は困難だ。なので新資料が出てきたり、丹念に精査すると実は違ったというのは結構あるのだろう。そういう意味では学ぶ方もアップデートしていかないといけないかな。絵巻があってそこに色々書いてあったりするなんて、覚えていなかった。どこかに完全な形で残っていたりしないのか。他の人は絵巻を描かせなかったのか。何か新資料とか出てくると面白いのに。モンゴル帝国の本を読んだこともあり、興味深く読めた。当時の日本は貿易の事、捕まった蒙古人のその後の活躍など勉強になった。

    0
    2022年05月27日

    Posted by ブクログ

    鎌倉時代後期の一大イベント・元寇について詳細に解説している。昔からなぜ大陸の大帝国が日本のような島国を侵略しようとしたか疑問だったが、本書によると宋との貿易が背景にあるとのことで納得。なぜクビライの日本攻略の理由は、敵国である宋を支援し続ける国が日本だったから。兵器である火薬は、硝石、硫黄、木炭から作られるが、火山のない中国では硫黄はほとんど産出されないが、火山の多い日本では豊富で輸出されていた。

    0
    2018年07月13日

    Posted by ブクログ

     蒙古襲来(元寇)について、「文永・弘安合戦ともに暴風雨によって元軍は敗退した」という類の説(「神風」説)は、教科書や一般書はともかく、歴史学の本ではさすがに近年見かけなくなったが、本書は近年の研究に比べても旧説・通説に対して徹頭徹尾全面否定で、主要な論点についてことごとく新説を提起している。

     その中でも特に注目しなければならないのは、(1)モンゴルの日本侵攻の当初目的は、日宋貿易による南宋への硫黄(火薬の素材となる軍事物資で中国では産出しない)供給を絶つためである。(2)文永の役では元軍の平戸・鷹島侵攻は確認できず、また戦闘は1日(文永11年10月20日)ではなく数日間にわたった(『関東評定伝』が記す10月24日の太宰府での戦闘を再評価、威力偵察説・デモンストレーション説を否定)。(3)弘安の役で東路軍(高麗軍)は太宰府の目と鼻の先の志賀島を基地化しており、江南軍(旧南宋軍)とともに鷹島で全軍集結したという説は「誤読」で(よって弘安4年閏7月1日の台風による元軍全滅もありえない)、主戦場は博多湾であった。(4)『蒙古襲来絵詞』の奥書は近世の偽書であり(「未来年号」問題)、竹崎季長が鎌倉への上訴で地頭職を獲得したという見方は、肝心の絵詞本文に言及がなく、当時の政治情勢からも成り立たない。以上の問題は単に蒙古襲来の経緯や『絵詞』の解釈にとどまらず、鎌倉時代後期の社会・政治の根本にかかわることで、史料批判の正当性も含めて、門外漢が容易には評価できない。

     なお叙述自体は難しくないが、従来の学説への全面批判という性格上、蒙古襲来や『絵詞』に関してある程度の知識がないと内容を理解しにくいと思われる。鎌倉時代の通史や従来の蒙古襲来の概説書を読んだ上で本書を読むと、より本書の「革命性」を痛感するはずである。

    0
    2018年05月12日

蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実
  • タイトルID
    :
    1471334
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年11月30日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    12MB

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